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何かやれば大復活って、夢想するパターンが多いような気がします。
メーカーもホールも今まで一人当たりから取れる金額を極大化する方向に舵を切り続けて来ました。
MAX機と甘デジの比率を見れば、大衆娯楽を目指して、薄く広く利益を求める姿勢でないのは明らかです。
感情的な話は置いて、その舵の取り方は利益を最大化することとイコールであったから取り続けてきた戦略なわけです。遊技者の総人口が減っても、1人当たりから取れる金額を増やせれば業界として利益を上げ成長し続けることができると。
で、遊技者が減ることは、そもそも全体として人口が減る社会なので、受け入れるしかないと思考停止して、1人当たりから取れる金額を最大化する。
現実に出てきた数字としては4号機が終わってからも最大利益を更新したりするケースもあったわけで、たとえ他の店舗の吸収等の、タコが自分の足的なものだったとしても。
しかし、持続可能な方法であるわけもなく、他国に移れる筈もない日本の中で焼畑をやっていたことにようやく気付いたといったところでしょうか。
この舵をいきなり180度逆に向けて、薄利多売でファンを増やすには、もうかなり遠いところに来てしまったな、という感じですね。
具体的は、ホールもメーカーもコストを下げるには難しいといったところですね。そういう産業構造になっていますから。
この掲示板で以前見ましたが、液晶を小型にして版権不要でコスト安くというのは、メーカーが既にやって、全く売れず、稼働せず、メーカーが立ち入り禁止にされたくらい市場を見ていない意見ですね。そんなものが、大型液晶・版権台の半値で提供されても客もホールも見向きもしません。そういう市場なんです。
大復活の定義というのが、従来と同様の利益率という定義であれば、それはあり得ないでしょう。今までが最大利益だったのですから。
ただ、他の業界を見ても、固有のメーカーや店舗は無くなっても、ジャンルとして新たな何かが生まれるというパターンはあるので、そのような形で業界としては生き残ったように見える可能性はあるのではないかと思います。
テレビゲーム産業にしても、スマホ人口は増え続け、ネットメーカーが儲ける中、任天堂やソニーはどうしてもかつてのシェアを取り戻せません。
固有のゲーム機が売れる時代ではなくなっています。
が、ゲーム人口にスマホを入れたら人口は増えている。ゲーセンという店舗は一度消滅しましたが、家電店などに、カードゲームが置かれて大流行。傍目には、ゲーセンの復活に見えなくもありません。
ビジネスモデルは全く異なり、かつてのゲーセンの店長や店員がいるような形態ではありませんが、業界としては生きているように見えます。
パチンコ業界も明らかにこれから大きな変遷が待ち受けていて、店舗が今のままのビジネスモデルの店舗であり続けられることは無いのだと思いますが、滅ぶとか死ぬとかそういうことではなく、むしろ積極的に変化を受け入れたところが勝てるような、大きなビジネスチャンスと捉えることもできるのではないかと思います。

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