パチンコ日報

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おしりに火が付いてきた営業本部長職

全国的に稼働が落ち込む中、今、危うい立場に立たされているのが営業本部長だという。肩書からも分かるように営業のトップである。稼働が上がらない責任をオーナーは営業本部長に求める。



営業本部長が代われば、業績が立て直されるとばかりに、営業本部長の首をすげ替えるホールが少なくない。



営業本部長は店長、部長を経て、優秀な人材が営業本部長へと抜擢されていくわけだから、過去はそれなりに実績を残してきた人たちのポジションなのに、おしりに火が付いている営業本部長が一杯いる、ということだ。



そんな窮地に立たされている営業本部長にも言い分はある。



「2世のオーナーの中には現場に一度も立たずにいきなり常務や専務になった人がいる。現場での苦労を知らずに社長になっているので、現場も知らずに口うるさいだけ。これまで、コンサルをとっかえひっかえしていたのが、今は本部長になった。コンサルも1年契約で結果が出なければ、痺れを切らして半年で契約を打ち切る。本部長をとっかえひっかえしても3カ月や半年では成果はでない。オーナーの辛抱が足らない」



こんな愚痴の聞き役になるのは、出入りの業者となる。



特に店を代わった後は、本音がガンガン出る。



以前は「他店ではどのようなイベントで、どの機種をどんな調整しているか」という質問が多かったが、今は「他店ではどのぐらいの稼働で、稼働を上げているところはどうやっているのか」と悲痛な叫びに変わって来た。



ところが、業者側も昔の様に的確なアドバイスができる営業マンが少なくなっている。



イベントで稼働を上げてきた店長は、イベントでしか集客を図れなかったので、イベントが禁止になれば他に方策がないのが実情だ。



イベント以外の小さな合わせ技で業績を上げてきた店長がいかに少なかったかを物語っている。



小売業は客数が絶対だ。客数×客単価で売り上げがあがるので、まず、客数を上げることを考え、次に客単価を上げる方策を考える。



パチンコ営業の不思議なところは、客数=稼働が下がっても粗利を取ろうと思えば、簡単に取れることだ。釘を閉めるだけ。この簡単さが客離れを加速させる。この簡単さがオーナーを怠けさせてきた。



そういう意味では稼働を上げることは簡単だ。釘を開けるだけでいい。その代り釘を開けても営業が成り立つように等価交換を止めることだ。



定量制やラッキーナンバー制の復活は、釘を開けることのチャレンジだろうが、回りもしないのに、定量制にしている、という声もある。









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