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居抜き物件の失敗に学ぶ

「マーケット、商圏、立地は冷静に分けて考えなければならない。都内で20軒ほどの駅前の居抜き物件が出ましたが9割は失敗しています」と話すのは商圏分析の専門家。



地方だけでなく関東圏からでも都内を目指すホール企業は後を絶たないが、確かに芳しくない状況が続いている。



土地勘がないから失敗するのかと思いきや、そうでもない。



大手が撤退後4年間寝ていた物件に、昨年8月にグランドオープンさせた都内のホール企業は、わずか半年で閉店を余儀なくされた。家賃が安く、ホールコン設備も使えるので行ったが立地としてはよくなかった。



1月31日を持って閉店した町田のピーアークも駅前立地だった。サンパワーが運営するひまわりを取得したのが2002年12月。12年余りの歴史にピリオドを打っている。



昨年末、荻窪駅前にオープンしたホールも出回り物件だった。オープンから2カ月あまりが経過しているが、結果は苦戦が続いている。



鎌田の日本最大級のAタイプ専門のスロ専も出回り物件だっただけに、今後の動向が注目される。



駅前立地ではあるが、居抜き物件には居抜き物件になった理由がある。それは駅前でも人の流れる方向ではない、ということが往々にしてある。



「出店したいと思うと冷静な判断が出来なくなります。半年で閉めたら大赤字です。ナゼ、そんなところにおカネをかけるのか不思議でしょうがない。ニュートラルな立場のセカンドオピニオンが重要です。過去の常識は通用しません」



営業力では定評のある関西ホールが、東京進出して撃沈しているケースも少なくない。いくら営業力があっても立地に抗うことはできない、ということか。



「パチンコ、スロットの比率やレートは時代によって変わるモノなのでそんなことはどうでもよい。変えられないのは立地です。建物や設備はおカネをかければ変えられますが、立地だけはおカネをかけても変えられません。立地を補う営業力はありません」



昨年は1年間で500店舗あまりが閉店した。ことしはさらに閉店するホールが増えるものと思われる。それだけ、居抜き物件が増えるということで、駅前物件も出てくるものと思われる。出店意欲のあるホールにはいいことだ。



ただ、居抜き物件の9割は芳しくない、という現実があるだけに、駅前というだけで盲目的になるのではなく、厳選することが必要になる。





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