パチンコ日報

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決裁が遅れることの弊害

大手が迷走している。



どういうことか?



「パチンコ以外に事業の柱を2~3本増やすことをやっていたのですが、新たなプロジェクトも中止、もしくは凍結されています。そのどれもがことごとく成果が出ていないために、原点回帰の指示が上から出ているためです」(事情通)





日本の人口減少以上に遊技人口の減少が加速するパチンコ業界にあって、10数年ほど前から事業の多角化に走るホール企業は少なくなかった。いずれ、パチンコがダメになっても他の事業で会社を維持存続する狙いがあった。本体に余力があるうちに他業界へ進出したりしていた。



当時は今ほどパチンコの業績も悪くなかった時代で、例えば飲食業の利益はパチンコに比べて桁が一つも二つも違うので本腰が入らなかったことも事実だ。



「店舗に併設している飲食店は子会社を使って自社で行っていますが、これも本当に美味しいものを提供して外部でフランチャイズ展開するぐらいのことを目指せばよかったのに、中途半端に終わってもったいない感じがします」(同)



さて、原点回帰の本業のほうだが、こちらが芳しくないから本業以外へ影響していったのではないか、と思われる節もある。本業の儲けが新規プロジェクトで食いつぶされる前に、中止したのかも知れない。本業自体の利益が下がってくれば、それどころではなくなる。



地方での苦戦が始まったのも数年前からで、こんな話も出ていた。



「どこのホールも同じ機械で勝負しているわけですから、あるスタートでどれぐらいの稼働が見込めるかのシミュレーションはできていたはずなのに、その通りにお客さんが動かなくなった、ということでしょう。今ある機械をうまく使える店長も少なくなってきている。それなら、オリジナルの機械を導入すれば、他店とは差別化ができる。そのためにはメーカーを買収する話もあったが、実現していません」(同)



これまでは、即断即決だった。



それは好循環していたからそういうことができたが、歯車が狂い始めると判断も鈍り始める。



「これまで改装の決済は10日から2週間で下りていたんですが、今は半年過ぎても決まりません。見積書の有効期限が過ぎてもまだ決裁が下りないので業者もイライラしています」(同)



判断が鈍り決裁できないと、パチンコ用地の一等地も他社にもっていかれる。そんなことが現実に起こっている。







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