■講師:長嶋哲夫氏(キャリア・ナビゲーション代表取締役)
■学生や社会人向けに稼ぐ人材育成塾を運営
■テーマ「勝負は入社後だ!」
長嶋氏は上智大学大学院卒。学生時代からプロボクシングの道に進むもケガで引退。これをきっかけに、生きるために25歳で遅咲きの就職活動を開始。「何でもやるんで採ってください」とアピールして入社したのが専門商社の人事部だった。
新卒で入社したが同期とは歳が4つも離れている。認められる結果を出すために、入社から3年間はがむしゃらに働いたため、休日はわずか3日、という猛烈ぶりだった。
会社に在籍していたのは2002年~2010年。この間会社を襲ったのがリーマンショックだった。
リーマンショックを経験した時は、リストラ担当だった。
「リーマンショックで業績が半分に下がったステンレス会社では、1000人が共倒れしないように200人の首を切った。企業が社員を守るためには、業績を上げることで全てが解決できるが、業績が上がらなければ、家賃が安いところへ移転して、人を切るしかなかった。中高年だけでなく、20代も一杯切った。これから育てる子を諦めた」と述懐する。
人事部はコストセンターで、売り上げを上げない部署、といわれていたが、この時外部の研修を取って来て、売り上げを上げた。
その後、独立してキャリア・ナビゲーションを設立する。
「良い就職しても、本当の勝負は入社後になる。そのためには、やりたいことではなく、やるべきことすること。そのためにはスキルを身に付けること。課題を見つけ、何をすれば儲かるかを考える。業績が落ちている時は成長するチャンス」
仕事とは自分が楽しいだけではおカネにはならない。お客さんが求めていることに満足が加わることで、対価を払ってくれる。これがビジネスというものだ。
新卒者向けのセミナーなので出席していた学生に対してこんなアドバイスも。
「入社後は徹底してスキルを身に付けること。内定が決まれば事前にインターンでその会社に慣れておく。その間スキルを磨くことがベスト。他の内定者よりも差が付いている。入社後にすぐに辞めるのが最悪。辞めたら困ると思われる人材になるまで絶対に辞めないこと」
ちなみに、学生時代にキャバ嬢のアルバイトをしていた学生は、就職しても3年以内に90%が会社を辞める、という。昼間の給料では生活できないので、再びキャバ嬢に戻るらしい。

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