つまり、業績が上がっていれば内紛も起きなかったわけだが、会員制で高級家具を販売する大塚方式が時代にそぐわなくなってきている、ということだ。
会社を創業した昭和40年代はマイホームブームが到来する時代で、家やマンションが建築されるたびに家具は飛ぶように売れた時代だった。
一つのビジネスモデルが通用するのは30年といわれている。会員制で高級家具を販売するやり方も30年以上が経過し、もはや古いビジネスモデルになってしまっている、ということだ。
テレビゲームで一つの時代を作り上げてきた任天堂やソニーも、その座は今やスマホゲームに奪われたように、まさにビジネスモデル30年説を踏襲するものである。
この30周年説をパチンコ業界にも当て嵌めることができる。
SANKYOがパチンコ史に残るエポックメイキングな発明品であるフィーバーを誕生させたのが1980年。あれから35年、パチンコ機の主流はフィーバーを原型とするセブン機となっている。
つまり、セブン機のビジネスモデルがすでに終わりを迎えている、ということだ。オワコンともいえるセブン機一辺倒の機種構成だから業界が衰退するのも無理ない。
「パチンコはすでに廃れた技術しか使っていません。当たりはずれの抽選をしてその結果を適当に再生しているにすぎません。ボタンも押したらそのタイミングでムービーを再生しているにすぎません。液晶の解像度が上がったりしているので、再生機を最新のものを使っているにすぎません。おもちゃのギミックを動かしたり、最新のCG映像をただ再生しているに過ぎないわけで、ゲームを作る技術はメーカーにはまったくありません。辞めたメンバーがまだ出てくるAKBを見ればあきらかですが、開発スピードも遅いですし、他業界じゃまったく相手にされないですよ」(日報コメントより)
要は、セブン機は当たりハズレのシンプルなゲームなのだが、ハズレをさも当たっているかのように見せかけておカネをつぎ込ませるために、リーチ演出やギミックで誤魔化しているだけだ。
ゆでガエル理論ではないが、長らく業界にどっぷりと浸かっていると、セブン機がオワコンであることに気づかない。今こそセブン機以外でフィーバーに匹敵するエポックメイキングな機械の開発がメーカーには求められる。

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