パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

西成だからこそ当たり前を徹底して稼働をUP…はんぶんや

第5回ぱちんこ情熱リーグより



大阪・西成区の「はんぶんや」は総台数172台の小型店。店名が示すようにオープン当初からパチンコは2円、スロットは10円営業でスタート。2円パチンコの成功事例が少ない中で、稼働をつけているホールの一つでもある。



そんなはんぶんやであるが、社内のCS調査では最下位という不名誉な記録を作っていた。





理由は大阪でも一番デンジャラスな町といわれている「あいりん地区」に隣接する立地にあった。この地域には大阪でも路上生活者が最も多く暮らしている土地柄で、昼間から酔っ払いが路上で寝ている光景にも不自然さを感じさせない。



ゴミだけではなく汚物も町のなかに普通に落ちている。



「いくら清掃しても無駄。こんな店どうでもいい」と社員全員がそんな意識を持っていたことが、CS調査最下位になっていた。



会社は店長と副店長の交代を断行した。



新たに着任した店長は社員の意識改革をするために「全員経営者主義」を掲げた。





これに付随して新たなコンセプトを「ありえないぐらいのおせっか」「家族のようなチーム」などと決めた。





しかし、アルバイトの中には、皆から取り残された感覚に陥り、辞めようかと思って者もいた。



そんな時、上司から「よくやっているな」と声を掛けられた。店長から嫌われている、と自分で勝手に思っていたことが辞めたい理由でもあった。



クルーリーダー制度を導入することによって、アルバイトの主体性を引き出し、チームの想いを一つにするように努力した。クルーリーダーによって行動する仲間が増えた。





毎日掃除しても他地域に比べて地域が汚れるのが10倍早かった。それならば、10倍のスピードで清掃するようにした。古いのと汚いのは違うことを自覚するようになった。





「西成だから当たり前のことを徹底する必要があった。その結果、稼働という拍手をもらっている。稼働は行動するスタッフで変わる」(経田サブマネージャー)





スタッフの行動が変わるとCSチェックではオール5を獲得。それに伴い稼働もさらに上がった。





6月からの5カ月間でパチンコは7000玉アップの3万5000個、スロットは1000枚アップの1万5000枚を記録した。





情熱リーグ日本一の3連覇を果たすことはできなかったが、べラジオグループの底力を感じさせられた。