モスバーガーでは積極的に高齢者を雇用したわけではなく、人手不足から60歳以上の高齢者を採用するようになったが、柔らかい物腰が好評なことから、積極姿勢に変わった。
「おじいちゃんやおばあちゃんの笑顔は、マニュアルにはない温かみが感じられて和みます。自分の親くらいの人が明るく頑張って働いている姿を見ると、なんだか励まされているように感じる。若い私も頑張らなきゃと思えるんです」(お客さん)
東北のとあるホールには現在69歳で元気に表周りをしているおばあちゃんスタッフがいる。このホールで働き始めてすでに10年になる。
この間、無遅刻無欠勤で真面目に働いてくれるので、おばあちゃんスタッフの友達も採用したほどだ。
「学生のアルバイトはシフトを組んでも、ギリギリになって休むことがあるが、高齢者は真面目なのでシフトが安心して組める。これが一番大きな利点。玉箱も1箱ぐらいならまだまだ上げ下げはできます。学生よりも活用した方がいい。何よりも仕事に生き甲斐を感じて働いている」(店長)
モスバーガーでも高齢者の物腰の柔らかさがお客さんから支持されているように、このホールでもおばあちゃんスタッフは、お客さんの間では癒しになっている、という。
年金の支給年齢が引き上げられたことで、定年が60歳から65歳に引き上げられて来たように、若年層の働き手が不足する中で、高齢者の雇用は避けて通れなくなっていることも事実だ。
ただし、自らの健康面を考えるとタバコの煙が嫌だという。
東京の舛添都知事の任期は後3年だが、もう1期やれば東京オリンピックが開催された時には首長で迎えることができる。
「舛添さんは2期やる可能性は高い。厚生労働大臣の経験者でもあるので、東京オリンピックで海外からたくさんの観光客が東京を訪れた時、公共の場で唯一タバコが吸い放題のパチンコホールに禁煙、分煙条例を作る可能性がある。従業員の健康面も考えると可能性は高い」(自民党関係者)
日報のコメントでひたすら禁煙を訴える人があったが、これだけ自由にタバコが吸える場所もほとんどなくなってきている。いささか、強引だが、就労意欲がある高齢者を雇用するためにも、ホールの禁煙・分煙化は避けて通れなくなってきた。

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