それこそ、飲み食いをさせたり、小遣いまで与えていた。その関係で機械が入っていたが、ある機種で思い通りに入らなくなった。
地方では有力ホールで機歴販売にも付き合っていたにも関わらず、希望台数が入らなかった。
オーナーは担当営業マンに詰め寄ったが、接待や小遣いは今までやってきたことに対するお礼ぐらいにしか捉えていなかった。
腹の虫が収まらないオーナーは支店長に掛け合った。
「考慮します」ということで新しい担当に替わった。
しかし、状況は変わらなかった。
「他ホールから横やりが入ったのではないか? 機歴といいながらそんなに買っていない。それでいて最速で入っていた」(同業販社社長)
「メーカーの女性営業はナゼ増えないのか? 女性だとある意味接待もしづらくなって、公平になる」とは弱小ホール関係者。
本題はここからだ。
「メーカーは大手ばかり優先しているが、弱小ホールを助ける戦略がないと業界のパイは縮小するばかりだと思う。弱小ホールを助けなければ、地方からホールが消えて行く。大手は最初から台数値引きを受けて、その時点で弱小と仕入れで差が付いている。40万円の機械が台数値引きで35万円になるのなら、最初からみんな35万円で買えるようにして欲しい。弱小は1台入れて失敗したら、後は抜くしかない。お得意様を優遇するのは当たり前だが、顧客数が減ることはメーカーにもデメリットのはず」(弱小ホール関係者)
怒りの矛先は組合に向けられた。
「抱き合わせ販売、機歴販売はしないという5団体とメーカーが交わした合意は本当に実行力がない。これは明らかに組合のパフォーマンスで終わっている。組合の上の人は機械がスムーズに入るからこんな実効性のない合意を交わしても平気なのだと思う。組合は自分たちの権利を勝ち取る活動をしてきていない。今こそ組合は弱小ホールが生き残るためにメーカーと交渉して欲しい」(同)
遊技機メーカーは大手、中堅しかターゲットにしていない、という噂話はよく耳にする。確かに、中古しか買わないホールはメーカーの顧客ではない。
一方、設備メーカーとなると弱小店舗も含めて全てのホールが顧客であるだけに、遊技機メーカーのような思考回路にはならない。
「店舗数が減ることは避けなければならない。大手も弱小も共存共栄できるようにするのが全日遊連の本来の姿。そのためには、お為ごかしの政策ばかり並べるのではなく、弱小でも生き残れるように、いうべきことはもっとメーカーにいうべき」(設備メーカー関係者)
ホールは新台がないと営業ができない、という恐怖心に支配されているが、それこそ組合が団結して買う側の権利を主張しないことには、いつまで経っても弱小が救われることはない。

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