この2県はそれまでは終着点だったのだが、青森は青函トンネルが出来てからは、より、通過県になったこと。駅前を比べても秋田が都会に見えるのに対して、青森は駅前の老舗ホテル青森グランドホテルが8月一杯で閉館したように、駅前に活気はない。
秋田は都会的要素があるので、まだ若者が地元に留まるが、青森は働く場所もなく若者はどんどん東京へ流出。残るのはお年寄りばかりで、ホールの客層も高齢化が目立つ。
ただし、人口減少から来る悩みは共通している。
業界が元気だっところは500台クラスの大型店が流行ったが、「今はこの半分にしたい。パチンコをやる人が減っているので、200~300台の昔ながらのサイズが丁度いいが、カッコ悪くて半分にはできない。でも、3人で回せるホールしか生き残れない」(ホールオーナー)
また、別のホールのオーナーからもこんな嘆き節が聞こえてくる。
「人口がすべて。人口が増えないことには何をしてもダメ。プロも来ない店には一般客も来ない。新台を1台入れて反応を見ているが、今は何をやったらいいのかさっぱり分からない」
人口問題は大きい。
こういう絶対的人口のない地域では大手コンサルですらサジを投げる。
「無料相談したことがあったが、具体的提案はなかった。稼働を上げられる自信のある地域しか引き受けてくれないのだろう」
秋田といえば米どころだけに、ホールにはコメ農家のお客さんも少なくない。
最近発表されたコメの買取価格が15~20%ダウンした、という。つまり、コメ農家の年収が15~20%下がることを意味するわけで、その影響を心配する声も挙がっている。
秋田でも稼働がいいといわれる「B」店を訪れた。
このホールの特徴は女性客が多いこと。パチンコは半分以上、スロットも3割が女性客で占められている。
店の外観は極めてシンプルで、中もギラギラしていない。
1000円で14~15回しか回らないのだが、それでもお客さんはいる。
気になってなぜ、この店を選ぶのかを遊技中の女性客に聞いてみた。
「マルハンのように込み過ぎていない」
「分煙のついたてがあるから」
「ナンバーランプ(ダイコク)が大型で見やすいから」
「台と台の間が離れているので、隣のタバコの煙が来ないから」
女性客は出る、出ないというよりも入りやすく、過ごしやすいホールを選ぶ傾向があるようだ。

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