パチンコ日報

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パチンコメーカー開発のぼやき

全日遊連の阿部理事長はパチンコ人口減少に歯止めをかけるために、セブン機以外にも、ハネモノや権利モノなど、かつてのようにバラエティーに富んだ機種構成の必要性を強調している。



つまり、セブン機一辺倒のメーカーの開発姿勢が、今のパチンコをつまらないものにしているわけだが、これに異を唱えるのはパチンコメーカー関係者だ。



「パチンコが液晶になってから稼働がすごく上がったにも関わらず、稼働が悪くなったら機械のせいにする。ホールさんは自分たちの都合で文句をいっているだけ」と憤る。



パチンコが面白くないのはセブン機一辺倒というよりも液晶一辺倒になったことだろう。キャラクターが違うだけで金太郎飴、と批判されてもしかたない。



液晶一辺倒になっているのは、メーカーが時代の変化に乗り遅れ、客のニーズが分かっていない証拠でもある。



昔、昔、まだホールとメーカーの立場が対等だった時代は、ホールの要望を取り入れた機械を作っていたこともあった。



そういう関係もフィーバーが登場してからは希薄になり、メーカーの立場が強くなるにつれ、ホールの要望を聞き入れることはいつの間にかなくなってしまった。



「液晶演出にはカネをかけてきたが、今、メーカーができることはそれ以外にない。ホールさんからの批判の多い、ギミックや音、光を派手にしてきたが、それ以外のことはできないのが現状。ホールさんがどうすれば買ってくれるか色々考えても結論は出ない。5個戻しも作ったが全然売れない」(パチンコメーカー関係者)と手詰まりになっている。



さらに嘆き節は続く。



「液晶がなければ、ゴト師にやられるだけ。くらげっちも油玉ゴトで攻略されてしまった。現金機時代の機械がよかった、といっても所詮、過去の遺産でしかない」



ゴト対策の意味を含めて液晶機しか作れない、ということか? ゴト対策で手が施しようがないから液晶機以外に作れない、というのも本末転倒だ。



エコ遊技機になればゴト対策も万全だというが、油玉のようなローテクゴトには対応していないのだろうか?



「上からは売れる台を作れ、といわれ、ホールさんからは稼働が上がる台を作れといわれ、開発はサンドイッチ状態だ。どういう機械を作れば満足するのか!」



開発も板挟みになって悩んでいることは分かった。



「全日遊連からこういうスペックの台を作ってくれ、といわれればその通りの機械を作る。それを何台買うと約束してくれたら一生懸命作ってやる」と本音が出てきた。



全日遊連は過去に遊技機の共同購買事業で何度か失敗している。その時の失敗の原因を検証して、同じ轍を踏まないことだが遊技機は一般商品と違って、売り上げを大きく左右することになるので、利害が絡んでうまくいかない。





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