オーナーの年齢は70代。現在3店舗のホールを経営している。オーナーは在日韓国人で今から30年前、17歳年下の日本人女性と再婚した。子供は日本国籍を取得してホールでは専務として働いている。
別れ話を持ち出したのは奥さんからだった。
夫婦間に波風はあった。オーナーの浮気もあった。しかし、奥さんにおカネの不自由だけはさせたことがない、と自負している。
奥さんが別れたい、という理由は意外なことだった。
「韓国の反日が発端。李明博の竹島上陸と天皇陛下に謝罪を求めたころからで、朴槿惠大統領になって反日運動が増したことが決定的になったようです。20年前まで韓国では日本の歌は禁止されていた。そんな状態から冬ソナで韓流ブームが巻き起こり、日韓の文化交流が始まり、日本人の女性も大挙して韓国を訪れていた。韓流スターを日本へ送り込むのは国策でやっていた。韓流ファンも増えていたのに、いきなりつっかい棒を外された感じだ。われわれからしてもそれはない、と思う。家内のいっていることは正論だと思う。韓国憎しが、俺憎しにすり替わってしまった」
在日韓国人に嫁いで30年。韓国料理も覚えて献身的に尽くしてくれたが、今では韓国食材を買うことまでもが嫌になり、作るのは和食や洋食に切り替わってしまった。
「韓国食が食べたければ自分で作りなさいですからね」
まさに、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態だ。
奥さんの方は離婚のことで弁護士とも相談している。財産分与として1店舗を分与することを狙っているようだ。離婚後は日本人経営のホールを謳い文句にやっていくそうだ。
今回の離婚問題で一番オーナーが恐れていることは、自分の奥さんが嫌韓になってしまったことだ。
「産経新聞の支局長の名誉棄損問題のように、韓国政府がこのまま反日運動を続ければ、日本人の嫌韓がますます増える。身内からそのことを突き付けられ、そのことが一番よく分かった。こんな状態で日本人の新規客を増やすことは非常に難しくなる」
オーナーの残された時間も限られてきた。これからのパチンコ業界をどうすればいいか、考えるようになったが具体的な方策はまだ浮かばない。
「みんな、もっと遊技人口が減らないと気付かないが、気付いた時は手遅れだ。とにかくカネを使わずに遊べる業界にしなければならないが…。パチンコは玉が穴に入り、迷路のように玉が動くのが楽しかった。穴に入った快感がある台を作ってもらわないと。これ以上ギャンブルに走る台を作っては絶対ダメ。ホールは売り上げの上がる機械を買ってはダメ」と警鐘を鳴らす。

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