・パチンコはサービスで楽しませるところではない。遊戯で楽しませるところだ。
・パチンコを遊戯するユーザーの目的は出玉。食品とパチンコをイコールに捉えてる、または捉えようとしているあたり、もうユーザー目線になれてないよ。どうせ挨拶やら接客って所に落としたいんだろうが、ユーザーは接客を目的とする事は一生無いさ。
・接客とか出玉以外で集客を試みたって「客はそんなこと求めてない!」って意見ばかりでしょ?結局これが大多数の「お客様の声」だよ。どうして答えが出てるのにそこから目を背けるの?問題点は明らかになったのだから後は改善するだけなのにその問題点(出玉)は無視してそれ以外のことを提案する。だから叩かれるんでしょ。
・パチンコ屋の売り物は射幸心です。接客でなく機械でもなく出るか出ないか。
ま、パチンコは出玉であって、それ以外のものは、客は一切求めていない、という意見である。
このコメントを読んで、「出玉ばかりを求めているお客さんばかりではない」と反論するのは北海道のホールの店長。
このホールは飲食設備は付帯していない。昼飯時間になると近くのコンビニで弁当を買って食べるお客さんが多い中、奥さんが弁当を作ってわざわざ届けに来るお客さんがいる。味噌汁付の温かい弁当だ。
田舎のホールなのでお客さん同士ほとんどが顔見知りなので、奥さんが弁当をデリバリーする姿を羨ましそうに見ていた。
最初はお裾分けをしていたが、やがて、友達にはおにぎりを作って持ってくるようになった。それを見た人から「売ってくれ」という声が挙がるようになった。
あまりにもそういう要望が多いので、奥さんはバカでっかいおにぎりを1個100円で販売するようになった。しかし、本格的に販売するとなると保健所の食品衛生法の関係もあるので、フェードアウトすることになるのだが、この時、お客さんから「店長の奥さんが弁当を作って販売したらいい」という声が挙がった。
結論からいうとそれは実現はしなかったが「お客さんが望むことは何でもやってあげたい」(店長)というが、「パチンコは出玉」という意見にはこんな持論を持っている。
「出玉勝負の価値観の人は、イベントや出玉で店を渡り歩く。でも、そういうことをいわないお客さんも一杯いる。今回の弁当の件のように出玉以外のサービスを求めているお客さんも一杯いる。色々なサービスのヒントをくれるお客さんは、店を離れない」
田舎のホールなので農家のお客さんが「うちでたくさん採れたから皆に別けてやってくれ」と大量の野菜を持ってきたことがあった。お客さんの厚意は分かるが無料で配るわけにはいけないので、1個10円で仕入れて20円で販売したこともあった。
「うちの店には依存症のお客さんなんかいませんよ。出ないのは分かっているので、突っ込んでも無駄と思っていますからね」
娯楽の原点を感じさせる光景が目に浮かんでくる。

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