パチンコ日報

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ネット時代に食えなくなった生保レディーとオーバーラップするパチンコ業界

来年、年明けの株価は1万5000円台に下がる、と予想している経済評論家が、大手パチンコメーカーの関係者と面談した。そこから分かってきたことは、大手メーカーは、SISデータと共に、大手ホールの動向をきっちり分析していることだった。



大手ホールの出店の仕方は、過去3年の動向から、5年以内に市場が枯渇するような場所には、しがみつくことはしないで、スクラップ&ビルドで、客が枯渇しない場所への出店を進めている。



大手でもこれからは閉鎖しなければなならい店舗が出てくる。



業界がピーク時には遊技人口3000万人、市場規模30兆円産業といわれた。



いま、遊技人口は1000万人を割り、970万人にまで下がった。遊技人口ピーク時の1/3にまで下がった。市場規模は18兆円で半減していない、と思われがちだが、パチンコメーカーの見方は違う。



「30兆円市場の時は4円しかない時代の規模。今は1円が主流になっていることを考えると、4円の市場規模は1/5にまで下がっている」とし、危機感を持ちながらも打開策は持ち合わせていない。



遊技人口が減り、店舗が減少する中で、メーカーが生き残るために、一番簡単な方法は機械代を上げることだ。しかし、上げれば遊技人口はもっと減る。



「いよいよ業界がヤバくなったら、格安の機械を出すメーカーも現れるでしょうが、それまでは仲の良いメーカー同士で価格も調整し合う。サムスンはスマホの売り上げが下がっただけで危機が叫ばれているように、パチンコメーカーもサムスンに近いものを感じる。パチンコは世界市場がないため、パチンコの技術そのものはガラパゴス状態で、パチンコの技術が他の業界で使われてイノベーションを起こすこともない」と経済評論家は指摘する。



ホールもメーカーも危機感を持ちながら一枚岩になれないところが、パチンコ業界の弱点ともいえる。



パチンコが衰退する理由は数々ある。一般的にはメーカーが新台を発売し過ぎて、その販売戦略に乗せられたホールが、機械を買いすぎて、その支払いに困窮して、釘を閉めるあまりに客が飛んでいく、という図式があるが、この経済評論家の見方はちょっと違う。



「昔の生保レディーは年収1000万円以上を稼ぐ人がゴロゴロしていました。大手生保は系列があって系列の大企業を攻だけでもよかった時代もあった。ところが、時代は変わりネット生命が主流になると、お客さんは自分に合った一番安い保険を簡単に選べるようになった。ネット生命は生保レディーのように人件費がかからないから安くできる。生保レディーも今は食えない時代になっています。パチンコもこの生保レディーの姿とオーバーラップする」



今、スロットコーナーを見ると、カチカチ君を使いながら打っているスロッターの姿が目につく。そういうことができない客は、ジャグラーを打つか、スロットそのものから足を洗ったりする。



つまり、データを読めない、設定判別が出来ない、セグ判定ができない情報弱者は勝てなくなってしまったことが、遊技人口を減らしている原因だという。データの出し過ぎが逆効果になっている。



データが読めなければパチンコは勝てない、というシラケムードがパチンコ離れにつながっている。



情報弱者も平等に勝てるチャンスが求められる。





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