パチンコ日報

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闇スロへスロットが流れないために

都内の闇スロが相次いで摘発された。



その捜査の過程で関東の販社の下へ警察の捜査員がやってきた。



「うちからの転売先を明らかにしても、その先が転売してしまえば終わり。はじめから転売を禁止にしない限り、闇スロ問題は解決しない」(販社関係者)





闇スロに使われているのは合法的賭博機と揶揄され4号機だ。2007年6月にホールから撤去されたものが、廃棄される過程で適正に処理されることもなく、ゲームセンターや家庭用に流れて行った。膨大な台数だっただけに、管理しきれていなかったことも否めない。



かつて、大阪府警が闇スロ店の摘発に乗り出した時、撤去された4号機の実態調査を大遊協に求めた。その依頼は販社の組合が実働部隊となって調査に乗り出した。



これ以上、違法賭博に使われないためにも、撤去された4号機を速やかに処理することが求められた。



関西エリアの倉庫を調べた結果、撤去された4号機が4000台近く倉庫で眠っていた。すぐにそれを適正処理しようにも所有権はホールにあるので、勝手に処分できない。



加えて、スロット機は処理するのに台当たり1400~1500円はかかる。これに運送代がプラスされる。



膨大な量に莫大な処理費用。ホール側にすれば経費のかかることは極力避けたい。かといって、このまま放置しておくことはできない。最大のネックはこの処理費をどこが負担するか、ということだった。



運送組合の理事長に掛け合い、コストのかからない回収を依頼した。ホール側に対しては大遊協の広報誌を通じて、速やかな処理を啓蒙した。一番コストがかかる中間処理業者の社長とは「今回だけは一肌脱いで欲しい」とひざを付き合わせた。



処理業者の社長は「パチンコ業界で随分世話にもなった。業界のためになるのなら恩返しもしたい」と二つ返事で引き受けてくれた。



処理業者の全面協力を受け、適正処理が大きく前進する。倉庫に眠っていた4000台あまりの4号機を半年間で適正処理することに成功した。



4号機が撤去になった時、プロの8割がスロットから足を洗ったともいわれている。それほど過激な4号機がホールで合法的に営業できていた。



AT、ARTは時間がかかるものの事故待ちとはいえ、万枚も出る機種もあることから、下限出玉率の検査方法によって事実上締め出されようとしている。



4号機の二の舞にならないように、撤去された射幸性の高い5号機も適正に処理しなければならない。





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