その理由は身近な小ギャンブル場であるパチンコ店が、全国津々浦々にあることを研究班の鳥取大学の尾崎教授(環境予防医学)は、分析している。
厚労省は日本でカジノが解禁されてもギャンブル依存症対策として、日本人には入場させない方がいいとの見解を示している。
カジノはあくまでも国際観光を推進するための施設なのだから、外国人からおカネを取れということでもある。
カジノ推進派の人の中には、ギャンブル依存症になるのは、そこにカジノがあることが原因ではなく、あくまでも病気の結果である、と主張している。同様にアルコール依存症も、そこに酒があることが原因ではなく、酒に逃げなければならない何らかの事情があるから、と力説している。
従って、ギャンブルがなくなれば依存症もなくなる、というのは間違いで、カジノができなくても、依存する人はどこかに逃げ場を作ってしまう、との見解だ。
その昔、アジアから出稼ぎに来る女の人のことを「じゃぱゆきさん」と呼んでいた。日本で大金を稼ぐためにホステスや売春をしていた。
タイ人のある女の子は夜の仕事で、昼間暇だったことから友達に誘われてパチンコを覚えた。
「夜、仕事していてもパチンコのことが頭から離れないよ。店長さん、日本でパチンコ覚えて不幸だよ。これを知らなかったらもっと貯金出来たよ」
夜の仕事は実は嫌で嫌でたまらなかった。
昼間、パチンコしてその足で出勤していた。家から直接店へ行くのは足が重たかったが、パチンコをしていたら、その辛いことも忘れて、店へ行く足取りも多少は軽くなる役目を果たしていた。仲間4人ほどでタクシーに乗って来店していた。
「クニに帰ってもパチンコがしたくて、したくてしょうがなかったよ。本当にパチンコは楽しいよ。でも、日本に来る友達、パチンコを覚えて、後で後悔した人タクサンいるよ」
彼女らの場合、本国へ送金するために体を張って働いているのに、パチンコで結構、消えて行ったようだ。辛い仕事から逃避するために、身近にパチンコがあったために、嵌ったようだが、パチンコがなかったら裏カジノでもっとスッテンテンになっていた。

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