パチンコ日報

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町の笑顔になりたい…セントラルパーク津久見店の挑戦

第5回ぱちんこ情熱リーグより



大分県津久見市の「セントラルパーク津久見店」は、昨年5月居ぬき物件でグランドオープンした。総台数346台の郊外店。客層は50代以上の足元商圏客。



津久見市の人口は約2万人。若者の90%は高校を卒業すると就職や進学で町を離れる。人口は60代以上が主流で、うち、30%が一人暮らし。老老介護の町でもあり、商店も次々に閉店。活気のない町にあえて出店した。



日本の将来の縮図を津久見市に見ることができる。未来のパチンコ店のあるべき姿に挑戦した。





グランドオープンを成功させるために、まず着手したのが1軒1軒のあいさつ回りだった。



「パチンコは嫌いだから帰ってくれ!」と心が折れる言葉を何度もぶつけられた。



店舗のコンセプトは「津久見の町の笑顔になりたい」に決まっていた。グランドオープン研修では笑顔と大きな声であいさつすることが求められた。



「5年間働いた店舗から転勤になった。子供を育てていかなければいけないので、転勤を受け入れたものの、オープンから毎日が嫌でたまらなかった。求められる接客は自分にはできない。精一杯やっているのに認めてもらえない。面白くない。自分に自信が持てない」(女性スタッフ)と不協和音が発生した。



社員はスタッフのできないところを指摘したが向上はしなかった。



「店長の一言で大切なことを思い出した。その時コンセプトを思い出した。津久見の町の笑顔になりたい」(同)



接客を見直し、スタッフへの指摘を止めて、冷静に見つめ直すと長所が見えてきた。会社が求める接客が出来ていないと思われた女性スタッフは、実は常連客とたくさん話していることが分かった。高齢のお客さんに誰よりも気遣いしていた。



接客とは人に優しくする役割であることを認識した。



マナーの悪かったお客さんが笑顔であいさつすることで態度が変わった。笑顔でいることで、お客さんの方から話しかけられることが多くなった。



同店では以下の4つの取り組みを行っている。





①賞品販促プロジェクト



②無料シャトルバス



③タウン誌発行



④南海トラフ地震対策



賞品販促ではオススメ賞品を声掛けすることで、売り上げが8倍にアップした。





無料バスは、夕方6時が最終バスという土地柄からスタートさせた。最初は1桁台の利用客しかいなかったが「タクシー代が助かる」と今では1日40人ほどが利用している。





タウン誌は地域の活性化を図ることが目的で、地元の商店などの商業施設を18店舗紹介している。これを見た店舗からホールに屋台を出したいとの依頼も来た。タウン誌の役割を担っている。





南海トラフ対策では、安全に誘導できる準備を進めている。市に毛布1000枚を寄贈したほか、防災倉庫には非常食を備蓄している。



「われわれが出店したことで1人でも多くの命を救うことができたら、最大の地域貢献になる」(櫻井店長)



出店から1年間はチームがバラバラだったが、コンセプトを決めた時のことを思い出してから、スタッフの方から「心の安らぐあったかい場所にしたい」と声が挙がるようになった。



少子高齢化と遊技人口の減少が顕著な津久見市にあえて出店した「セントラルパーク津久見店」。





「店から笑顔と元気を発信し、地域の人に認められ、信頼される存在になりたい」と全員が声を大にしていえるようになった。





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