ホールとしては新台に頼らない営業を目指しているが、ハードルは高い。この現状を打破しない限り、買い手より売り手が強い、メーカー優位の立場は変わることはない。
「4円が2万稼働を切る中、4円パチンコの再生に取り組んでいるところもありますが、新台に頼っている限り4円の再生は無理だと思います」と断言するのはメーカー営業マン。
パチンコ台の出荷台数はピーク時の半分まで下がっているが、それでもメーカーは強気な姿勢を崩さない。大手ホールの中には機械代を3割削減したところもあるが、新台なしには集客できない、との悲鳴が現場から聞こえてくるからだ。
「エリア長クラスになると特に勘違いしている人が多い。自分が担当しているエリアの店舗の稼働はよくないのに、威張っている人がいる。店長も全体的に小ぶりになっている。威張るのなら、新台を入れないで稼働を上げてからにした方がいい。この先10年ぐらい4円再生、と唱え続けるのでしょうが…」(同)
全国では低貸しを採用することなく、未だに4円パチンコと20円スロットのみの営業を続けているホールもある。借金もないホールは、続けられるだろうが、ここ1~2年にグランドオープンしたホールでは、内情は厳しいものがある。
今年のGW前に県外から大阪へ進出してきたホール。入口付近が賑わっていると思ったら、それは1円コーナーで、奥にある4円コーナーは1人、2人ぐらいしか座っていない島がたくさんある。
1パチを併設していない光景を想像するとゾッとする。
そういう状況で4パチと20スロだけで勝負するには、相当な覚悟を持って臨まなければいけない。4円で客を付けようとすると、ある程度は回さなければならない。回すと開店プロやらノリウチ軍団が来襲する。彼らの扱いをどうするのか?
軍団を一人ずつ排除して行ったら、誰もいなくなった、という状況だってある。
「最初から1パチを導入しない方法は、それはそれで正解だと思います。その方が後から二の矢、三の矢を打てますからね。手数はできるだけ沢山持っていた方がいい」(ホール関係者)
ということは、4円を続けるには体力勝負である。4円で3万稼働が望めればいいのだろうが、政府が発表した年金プランのようなものだ。年金も4パチもいずれ破たんする運命にあるのだろうか?

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。