では、どのぐらい行っているかというと、10回以上が60%で、30回以上は20%にも及ぶ。このリピート率の高さは顧客満足の現われでもある。
この顧客満足度を陰で支えていることの一つに、ディズニーランドの清掃が挙げられる。そのレベルは「ポップコーンが落ちても、すぐに食べられる」。
閉園後、すべてのエリアをホースの水圧を使って、砂を洗い流す作業が毎日行われている。
ディズニーランドが成功した理由は、ミッション(企業理念)が明確で、アルバイトの行動レベルまで落とし込まれているからだ。
そこにはミッションが浸透するシステムがあり、従業員が自社の商品に誇りを持ち、顧客のニーズを理解している。
ディズニーランドの客は、アトラクションに感動するのではなく、人間性に感動するともいわれている。
魔法の国を支えるキャスト教育。
これをパチンコ店に置き換えようと、かつて、ディズニーランド教育を推進する教育コンサルタントもいたほどで、業界も注目した時期があった。
今回のホールは、ちょっとレベルが違う。ディズニーランドのキャスト教育を直接吸収するために、選抜メンバーを募って、ホールスタッフを現地へ送り込むことにした。
志願してもディズニーの面接に受からなかったそれまで。晴れて面接試験を合格した2名の女性スタッフがディズニーランドで働いている。
そろそろ1年が経過しようとしている。
給料はホールからも出ている。その代わり、毎日レポートを提出しなければならない。このレポートの内容、質が高く、オーナーも満足いく結果となっている。
ディズニーで働いている人の向上心が高いので、それに刺激され人間的にも成長していることがレポートから伝わってくる。
1年が経ったので、そろそろ、ディズニーを辞めて、ホールに戻って来る時期になってきた。学んだことを2名のスタッフがどうパチンコ業界へフィードバックするか。元々、ホールで働いていたので、戻って来ても自店の客層にギャップを感じることはないだろう。
ディズニーのキャスト経験者がホールをどう変えていくのか、続報が入り次第お伝えする。

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