MAX機の稼働は上がっても、粗利は取り過ぎないようにしているため、さらに稼働が上がって好循環になっている。ホールに取ってやはりMAX機コーナーの粗利は大変魅力的である。2:8の法則があるように、2割のMAX機が8割方の利益を叩きだしているようなものだ。
MAX機のお陰で、このホールではアルバイトにも寸志を出したほどだ。
では、ナゼこのホールはMAX機の稼働がいいのか? キーワードは建築現場だった。
建築現場は東北の震災復興や東京オリンピックの関連で、大工やとび職、鉄筋工といった職人の数が絶対的に不足しており、職人の賃金上昇は全国的なものになってきている。建築現場の素人でも日当は1万5000円、熟練工ともなると日当3万円超えをしているところもある。
つまり、建築現場で働いている人たちの財布は膨らむ一方だ。元々、パチンコはブルーカラーの人の方が多かった。おカネがあれば、使ってもらえる、ということから、MAX機を打ってくれるブルーカラーの人たちが増えてきている、というのが真相のようだ。
ということは、建築現場で働く関係者には、景気が確実に回復してきている、という表れでもある。東北の復興はこの先何年も続く。東京オリンピックだけでなく、IRカジノの建設需要も見込まれ、建築業界の視界は極めて良好だ。先行きの不安がなければ、おカネは使えるものだ。
今、皆がおカネを使わないのは、景気回復を実感していないため、無駄なおカネを使わないようにしているだけだ。
アベノミクスとは関係なく、元々、東北の震災復興特需によって日本の景気は回復する、といわれていたが、それがようやく表れてきたわけだ。
その一方で、都内を根城にしているヤクザの親分は、昔から大のパチンコ好きで、今でもパチンコを打っている。表の商売として飲食店を2軒経営しているのだが、ヤクザの親分が最近1パチを打つようになった。
「最近、回らないので、4円では遊べない。1円なら気軽に遊べる」というのが理由で、ジャグラーを打つ時は20円を打つ。親分の店にはまだ景気回復の実感がない、ということでもあろう。
建築現場の作業員が多い地区のホールから、徐々に景気回復して行くことを願うばかりだ。景気回復すれば、4円の稼働が上がる可能性があることは、先のホールで実証されている。

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