先日、大阪府下に総台数500台のスロ専がグランドオープンした。グランドオープンといえば、必ずといっていいほど、地元客以外のプロ連中が集結する。このホールもご多分に漏れず、大阪中のプロが集結しているのではないかというほど。プロの目から見れば「7~8割方がプロ連中だった」という。
プロが凄いと褒めるのはもちろん出玉だ。
「今のところ4日間連続で通っています。勝率は2勝2敗ですが、設定の入れ方が半端ではない。設定を塊で入れているので、隣同士や背面の出玉が凄いことになるんです。そりゃ、通路を通れないぐらいの出玉感がありますからね。その辺の演出が非常にうまい」
グランドオープンでも設定が入っていなければ、翌日は来なくなるが、入っていれば、グランドオープンの熱気は当分続く。
「設定が入っていることが分かっている店で打っていると、気分が良くなるんです。気分が良くなるとプロのマナーが良くなるんです。普通はタバコの吸殻は床に捨てるんですが、プロ連中が皆、ケータイ灰皿を使っていますからね。普段は喧嘩腰の連中も、この店では腰が低くなるんです。気持ちよく遊ばせてもらっているので、こちらもそれに応えたくなるんです。まさに、プロを飼い慣らしているんです。その辺もこのグループはうまいんです」
プロを飼い慣らすという表現が面白い。プロだからといって勝ち続けることはない。勝ったり、負けたりで月のトータルがプラスになれば、プロといえるのだろう。
プロを排除するのではなく、プロさえも味方につけてしまう。まさにマジックだ。
スロプロもメロメロになっているのは、出玉だけではない。「すべての人がファーストクラス」というコンセプトにもほれ込んでいる。
「接客も差別しないという意味が込められていると思いますが、実際、ファーストクラスの女の子が揃っています。出玉がよくて、接客も良ければ、また、明日も来よう、とワクワクした気分になれるんです。お世話になっている、という感謝の気持ちがあるから、プロのマナーが良くなるんですよ」
普段はプロ同士、朝、店で顔を合わせてもあいさつすることもないが、この店に来ると「おはようございます」と「お先に失礼します」のあいさつを自然発生的に行うようになった、という。
これもプロを飼い慣らす効果だろう。
出玉と接客でお客さんを喜ばせる。
当たり前といえば、当たり前のことなのに、なぜか、それができなくなったホールが多いから、業界が衰退してしまう。

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