パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

機械代を削減したマルハンの中間決算

機械代を削減したマルハンの平成26年3月期中間期決算の連結業績が発表されました。



売上高1兆673億4500万円(前年同期比0.5%減)、営業利益282億500万円(同59.6%増)、経常利益305億1300万円(71.7%増)の減収増益となった。



マルハンは明らかに機械代を減らしました。



機械代を抑えた結果、売上は若干のマイナスになりましたが、増益の結果となりました。



平成24年のマルハンは、たがが外れたように新台入れ替えをしていました。1店舗に秘宝伝を100台の新台入れ替えは当たり前でした。



マルハンのライバル店も競うようにして新台入れ替えをしていて、端から見ると、常軌を逸しているようにしか見えませんでした。



奇しくも、この新台入れ替え合戦をしていた平成24年は遊技人口が最も減った年となりました。



今、業界はたいへんなことになっています。年々、遊技人口が減り続けています。



しかも、来年4月から消費税も上がります。



消費税が上がれば利益が少なくなる可能性があります。



しかも、消費税が上がっも、売上高が変わらないという仮定の中での話なのですが、消費税が上がれば、遊興費などの消費は間違いなく落ち込みますので、今のままでは赤字に転落する可能性さえもあります。



マルハンやライバル店たちが競い合い、新台入れ替え合戦をしている場合ではありません。



消費税が上がることは紛れもない事実です。



消費税増税を乗り越える方法は3つに絞られます。



・売上高を伸ばすこと。



・割数を落とすこと。



・機械代などの支出を減らすこと。



一つ目に挙げた、消費税増税の時に売上高を伸ばすのは至難のわざで、現実味はありません。



二つ目の割数を落とすやり方では、遊技人口の減少に拍車をかけてしまいます。



一番、現実味があるのは、結果の出ている機械代などの経費削減です。

確かに、新台入れ替えは昨年に比べれば減ってはいますが、まだまだ多いいと思います。



とにもかくにも、来年以降はパチンコ業界も生き残りをかける時代になっていきます。



舵のきり方次第では、パチンコ業界自体が沈没しかねません。



消費税増税を乗り切るために、割数を下げることだけは避けてほしいと思っています。







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週刊誌に釘調整写真を持ち込む業界人が急増する背景

ホールで玉掛かりした。それをお客が写メに撮って所轄に通報した。1度や2度ではなかったので、これで所轄が動いた。



ホールは閉店後の店内の様子を撮影したビデオの提出を求められた。そこに写っていたのは釘調整をしている様子だった。



ホールは台の点検・整備をする義務がある。その一環として釘調整があるわけだが、出玉性能に影響を及ぼす釘調整は、無承認変更に当たる。



ダイナムは香港に上場した時、違法といわれている釘調整は、日々の営業で釘が曲がるので、メーカー出荷時の釘の状態に戻すための「メンテナンス」とした。



国内ではそれは通用しなかった。動かぬ証拠を突きつけられ、当該ホールは営業許可取り消しは免れたが、180日の営業停止の処分が下された。



この一件があって以来、ホールは客が店内で写メを撮ることに対して、神経を尖らせている。



玉掛かりの写真が原因で、営業停止になったのでは溜まったものではない。



お客の場合は写メを警察に持ち込むが、ホール関係者は週刊誌に持ち込むケースが急増している、という。



「最近もスロットの設定の打ち替え写真と克明な説明文が持ち込まれました。設定の打ち替えは合法なので、これでは記事になりません。もちろん没になりました」(編集者)



一番多いのはホールの日常業務である釘調整の画像だという。



「これは結構、増えてきました。残念ながら、いずれも使い物にはなりません。ニュース性にも欠けます」(同)



こうした写真を持ち込むのは、社内の人間関係のもつれから会社を辞め、逆恨みで、会社に一泡吹かせたい、という人のケースが多い、という。加えて、次の就職先が決まっている、という傾向もあるようだ。



九州で部品交換の無承認変更で行政処分を受けることになったホールも、会社を辞めた社員が腹いせに警察に告発したともいわれている。



実際、こういうことは内部の人間しか知りえないことだ。



釘折れで無承認で打ち替えた場合、これはお客が一番良く分かる。最近は一般人でも釘を打ちかえる場合は、変更承認が必要であることを知っているし、許可が下りるまで1週間ぐらいかかることを知っている。



従って、折れた釘が翌日には元通りになっていたら、これは、無承認変更ということが分かる。店に不満を持っていたら警察に通報する者も現われるというもの。



内部にしろ、お客にしろ、トラブルにならない人間関係が出来上がっていれば、そういうことを未然に防げる。



その第一条件は遵法営業である。





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ホールでクラシックコンサートを開催

クラシック音楽のコンサートといえば、一切の音を立てることもマナー違反となるぐらい、静寂の中で演奏される。



その対極にある大騒音環境がパチンコホールなのだが、何とホールの店内でクラシックコンサートを開いたのが金馬車牛久南店だ。





ホールでクラシックなんて誰も思いつかない。



奏者は東京ハーモニックスミュージックアートのメンバーで、バイオリン、チェロ、ピアノにメゾソプラノの歌手を加えた4人のアンサンブル構成。第1部、第2部に分かれて、たっぷり1時間、全15曲が演奏された。



もちろん、営業中にクラシックの演奏ができるはずもない。



カウンターの周辺にパイプ椅子を並べ、約40人がプロの演奏に聴き入った。最後は参加者も一緒になって「ふるさと」を歌って演奏会は終了した。





上司から突然、ホールでクラシックコンサートをやることを聞かされた店長は当初、ホールでコンサートを開く意味が分からなかった。それが、リハーサルで実際の演奏を聴いた瞬間、「あれ? これいいかも知れない」と直感が閃いた。



では、実際のお客さんの反応はどうだったのか?



「とても喜んでもらえました。中には感動のあまり涙を流すお客様もいらっしゃいました。ケータイで写真を取ったり、音楽に合わせて体を揺らしたり、と楽しんでいただきました。お客様からのリクエストに応えて演奏もしてもらえたことが良かったです」



特に店長が手応えを感じたのがお客さんのこの声だ。



「このレベルのコンサートなら100万円ぐらいかかっているんじゃないの? 自分たちのためにそこまでやってくれるパチンコ屋さんはないわよ。ありがとう」



最初はホールでクラシックコンサートを開くことに意味を感じていなかった店長だが、プロの演奏に触れ、「やってよかった」と思えるようになった心境の変化と共に、お客さんに喜びと楽しみを提供できた、という実感を持てた。



コンサート後はお客さんの方にも変化が現われた。



お客さんの方から「次はいつやるの?」「おカネを払ってでも聴きたいからまた企画してよ」と従業員の方に声をかけるようになった。中には、音楽を通して家族の話をするお客さんも。



まさに、音楽が共通言語となってスタッフとお客さんの会話が弾むようになった。



コンサート後にアンケートを取ったところ、「お金を払ってでもまた聴きたい」が8割で「無料ならまた聴きたい」が2割だった。



つまり、全員がまたやって欲しい、という結果になった。



この結果を受けて金馬車は他のチェーン店でも、クラシックコンサートを開くようになった。







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パチンコ業界にとって格差社会は追い風?

「どの業界にも追い風と逆風が吹く。パチンコ業界にもこの先逆風は吹くが、むしろ追い風も吹く」と未来予測をするのは証券アナリストだ。



どこの業界にも吹き荒れる逆風は、少子化と消費税問題だ。



10月、ベビー衣料品では老舗だったフーセンウサギが30億円の負債で破産した。売り上げはピーク時(平成9年)には300億円あったものが、直近の決算では5分の1の62億円まで縮小。子供服専業だったために少子化の影響をもろに受けた業種ともいえる。



消費税問題も全業種に影響を及ぼすが、このアナリストは消費税がパチンコ業界には追い風になるのではないか、との見方を示す。



「アメリカを分析すれば日本の将来が分かります。今の日本はサラリーマンの平均年収が409万円ですが、300万円以下の割合がどんどん増えて、今は41%となっています。つまり、アメリカと日本は貧困層の割合が最も多い、格差社会になっています。アメリカでは国内旅行へも行けない人たちは近くの公園へサンドウィッチを持ってピクニックに出かけるとか、カネのかからないスポーツなどをしています。富裕層は日本でも海外旅行にでかけますが、日本の場合、貧困層には手軽にできるレジャーとして、1円パチンコがあります。パチンコ業界は4円パチンコを捨てる覚悟で1円にシフトすれば好機が訪れると思います」



話がそれるが、客数が伸びない原因はこんなところにもある。



「一時は100円バーガーのヒットでデフレ時代の優等生と持て囃されたマクドナルドの苦戦が続いています。コンビニに押されて客数が伸びないといわれているが、別な見方もあります。食の安全を考える母親が増えて、子供をマクドナルドに連れて行かなくなったことが原因の一つです」



子供の頃からマクドナルドを食べさせられて育った子供は、大人になっても食べ続ける傾向があったが、その元が断たれてしまったからだ。



パチンコも牧歌的時代はお父さんのひざの上でパチンコを打った子供もいた。その体験が大人になってパチンコをするようになったが、18歳未満の立ち入りが厳格化されて、子連れでパチンコ店に入れなくなった。



こんな話もある。



運送業界の生き残り戦争だ。



「個人向けの配達が確立されているヤマトと郵便しか残らないでしょう。佐川急便はアマゾンの宅配をやっていましたが、営業所の数が少なく個人宅配は余計なコストがかかり過ぎたため撤退しました。その一方で、ヤマトは時間指定が負担になってきています。チルドでヤマトは問題を起こしましたが、冷蔵設備のない業者は潰れます。客のニーズに応えられない業者は潰れていくということです」



最終的にこのアナリストがいいたいことは、今後ますます格差社会が広がる日本では、1円パチンコのニーズは今後ますます増えてくる、ということだ。



ニーズがあるにも関わらず、1円で利益を取ろうとするあまり釘を締めたのでは、安く、手軽に遊びたい層をみすみす殺しているということだ。



加えて、これだけ1パチにシフトしていながら1円専用の安価なパチンコ機を提供するメーカーが出てこないが、1パチ専用機を開発したメーカーが今後の主導権を握る可能性が出てくる。下位メーカーはそこに活路を見出してはどうか。





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機械販社が開始したコンシェルジュサービスとは

ホールを取材していて、おもしろい話を聞いた。フィールズの営業マンがi Padを使って何やら色々な会社を紹介している、という。機械を売るのが販社の仕事なのに、職種を変えたのか? 



ここは飛び込み取材するしかない。



最寄の大阪支店に出向いた。受付カウンターには、あの月刊ヒーローズのバックナンバーが整然と飾られている。名刺を差し出して事情を説明すると、営業担当の方が出てきて、快く取材に応じてくれた。



応接室に通され、目の前に出てきたのは実際に使っているi Padだった。



「ホール様の稼働を上げる、ホール様の役に立つことがフィールズのモットーです。機械を販売することと稼働を上げることを一体化したい。ところが、新台を入れても稼働が上がりにくくなっているのが最近の現状です。機械のことだけではなく、お客様の要望にすべて答えられるようにスタートしたのが、このコンシェルジュサービスです」(大阪営業担当)



入社10年目で70~80社を担当している中堅どころの営業マンだった。大学生時代は、4号機の時代でプロで食って行こうかと思うほど、スロットでは稼いでいたらしい。自動車学校の費用や車はすべてスロットで勝ったカネだった、という。ただ、車は「3万円の中古」というオチまであった。



i Padの画面には次の4つのカテゴリがある。



■設備節電



■販売促進



■人材



■不動産



このカテゴリーボタンを押すと関連会社が次々と出てくる、という仕掛けだ。



例えば、販売促進のボタンを押すとサイト更新システム「Fast Pass」が出てくる。複数のポータルサイトに登録している場合、機械の入れ替え更新作業は面倒で、手間だが、このサイトから更新すれば一括更新できる便利なシステムだ。



「私が担当しているホール様は、出店意欲が強いので、不動産情報に興味をもたれていました。まだ、このページは中身が充実していないので、たくさん宿題をもらいました。これから強化していきます」(同)



スタートして3日目なので、これからというカテゴリーもあるが、ホールの要望に応えることが中身の充実につながっていくのだろう。



コンシェルジュを日本語に直すと「よろず承り係」。最初に登場したのはホテルで、コンシェルジュが宿泊客の要望や相談に乗った。仕事も幅広く、航空券や観劇のチケットの手配から、観光地案内やレストラン紹介まであらゆることを承る職種だ。



顧客一人一人へのきめ細かいサービスが注目され、駅や百貨店、病院など他業界へも広まる中、パチンコホールでもコンシェルジュを常駐させるところもあった。



フィールズがまだ東洋商事時代に取材したことがあった。会社を設立してまだ3年目ながら急成長を続けていた。その原動力となっていたのがコンサルティング営業だった。



「全国の営業マンがお客様から様々な宿題をもらって帰ってきています。その解決策をデータ化したものがコンシェルジュです。昔は機械に関する相談が多かったのですが、今は多岐にわたっています。直近では消費税問題の対応に関心が寄せられています。お客様からの依頼には『NO』といわず、すべて答えられるようにしています。営業マンは担当したホール様がどうやったらよくなるかを提案するツールがコンシェルジュです」(顧客理解推進室)



ホールが抱える問題の解決策となる商品を集めてきて、i Padで紹介することがフィールズの仕事で、紹介手数料を稼ぐことは目的ではない、という。



i Padは全国300人のフィールズの全営業マンに支給されている。i Padに掲載されということは、フィールズの営業マンが各社の営業マンに代わって紹介してくれるので、掲載される会社もありがたい。



日頃からホールの役立つ情報を提供していたら、人間関係の構築はより強固なものになる。機械がこけても、ホールは担当営業に文句を言いづらくなる、と考えるのは穿ち過ぎか。



ホールに役立つコンシェルジュサービスの次は、パチンコ参加人口4500万人に向けて始動した「プロジェクト45」の実現を業界は期待している。



4500万人と贅沢はいわない。



スリープユーザーを呼び起こして、2000万人ぐらいまでは復活させてもらいたいものだ。





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