冬が長い北海道。特に高齢者は一度来店するとほかの店には移動したがらない。低予算で1日ホールで暇がつぶせたらそれでいい、というお年寄りも少なくない。
1パチでも等価営業となると長時間遊べない。そういう不満が充満しているようだが、北海道こそ1パチ、5スロの専門店にして、パチンコは160個、スロットは32枚交換で営業すれば、家に閉じこもっているスリープユーザーにも来店してもらえる、というものだ。
お年寄りにもっと気軽に来店してもらうための、秘策として考えられたのが、正社員全員にヘルパーの資格を取得させることだった。
お年寄りも社員が全員ヘルパーの資格を持っていたら、安心して遊べるのではないか、との思惑もある。
社員にしてもヘルパーの資格を取ることは、ひとつの励みになる。また、資格を持つことで、ホールを退職しても潰しが利く。
さらに、ホール企業が今後介護ビジネスに参入する時にも、即戦力を抱えていることになる。
では、ヘルパーの資格とはどのようなものか?
一般的には「ホームヘルパー2級」といわれていたもので、それが、2013年4月1日から「介護職員初任者研修」に変わった。
介護職員初任者研修のカリキュラムは全部で130時間の内容。介護の職務についての理解を深めたり、 尊厳の保持や自立支援、介護の基本知識、老化や認知症への理解を深めたりする。
この130時間という時間はホームヘルパー2級の時と変わらないが、以前は必須だった施設実習がなくなり、 その代わり、筆記試験に変更された。
資格取得に最短で1カ月を謳うところもあるが、3カ月をメドにしている都道府県もある。費用は3万円~10万円といったところ。
資格を持つと「身体介護」ができる。
具体的には以下の通り。
・食事の介護
・排出の介護
・入浴の介護
・通院等の介護
・身体の清潔の介護
・外出時の移動の介護
・排泄の介護
ちなみに、資格を持つと介護員の時給は、1800円以上、といわれている。
ホールは老人介護ビジネスと極めて親和性が高い。いうまでもなく、今来ているお客さんがそのまま顧客になる可能性が高いからだ。

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