パチンコ日報

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ホールでクラシックコンサートを開催

クラシック音楽のコンサートといえば、一切の音を立てることもマナー違反となるぐらい、静寂の中で演奏される。



その対極にある大騒音環境がパチンコホールなのだが、何とホールの店内でクラシックコンサートを開いたのが金馬車牛久南店だ。





ホールでクラシックなんて誰も思いつかない。



奏者は東京ハーモニックスミュージックアートのメンバーで、バイオリン、チェロ、ピアノにメゾソプラノの歌手を加えた4人のアンサンブル構成。第1部、第2部に分かれて、たっぷり1時間、全15曲が演奏された。



もちろん、営業中にクラシックの演奏ができるはずもない。



カウンターの周辺にパイプ椅子を並べ、約40人がプロの演奏に聴き入った。最後は参加者も一緒になって「ふるさと」を歌って演奏会は終了した。





上司から突然、ホールでクラシックコンサートをやることを聞かされた店長は当初、ホールでコンサートを開く意味が分からなかった。それが、リハーサルで実際の演奏を聴いた瞬間、「あれ? これいいかも知れない」と直感が閃いた。



では、実際のお客さんの反応はどうだったのか?



「とても喜んでもらえました。中には感動のあまり涙を流すお客様もいらっしゃいました。ケータイで写真を取ったり、音楽に合わせて体を揺らしたり、と楽しんでいただきました。お客様からのリクエストに応えて演奏もしてもらえたことが良かったです」



特に店長が手応えを感じたのがお客さんのこの声だ。



「このレベルのコンサートなら100万円ぐらいかかっているんじゃないの? 自分たちのためにそこまでやってくれるパチンコ屋さんはないわよ。ありがとう」



最初はホールでクラシックコンサートを開くことに意味を感じていなかった店長だが、プロの演奏に触れ、「やってよかった」と思えるようになった心境の変化と共に、お客さんに喜びと楽しみを提供できた、という実感を持てた。



コンサート後はお客さんの方にも変化が現われた。



お客さんの方から「次はいつやるの?」「おカネを払ってでも聴きたいからまた企画してよ」と従業員の方に声をかけるようになった。中には、音楽を通して家族の話をするお客さんも。



まさに、音楽が共通言語となってスタッフとお客さんの会話が弾むようになった。



コンサート後にアンケートを取ったところ、「お金を払ってでもまた聴きたい」が8割で「無料ならまた聴きたい」が2割だった。



つまり、全員がまたやって欲しい、という結果になった。



この結果を受けて金馬車は他のチェーン店でも、クラシックコンサートを開くようになった。







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