来年4月からの消費税アップを控え、各業界は戦々恐々としている。住宅や車、家電などの大型耐久消費財は消費税が3%アップしただけでも、大きな差が出る。
そこで3月までの駆け込み需要はあるものの、その後に訪れる反動は大きい。パチンコの場合、遊興費なので、パチンコ代がどこまで削られるかは予想が付かないが、来年は閉店を余儀なくされる店舗が出てくる、と予想されている。
チューン展開しているホール企業なら、転勤もあるが、勤務先が閉店するということは、そこで職を失うことになる。その時になって慌てて職探しするのではなく、その時に備えて事前に準備している人も少なくない。
さらに自らのキャリア・アップのために活用しているのが人材紹介サービスだ。店長や主任で止まるのではなく、その後のキャリアアップが目指せる企業を求めて人材紹介会社に登録する人も増えている。
その中にパチンコ業界の転職支援サイトとして、パック・エックスの「パチンコキャリア」がある。人材紹介をスタートして18年になる。

事前登録するのは無料で、登録すると在職中でも希望する条件の企業情報を随時提供してくれる。
希望先が見つかれば、面接のセッティングや条件交渉まで行ってくれる。転職先が決まった場合、転職先のホール企業から紹介手数料が紹介会社へ支払われるので、転職者には一切おカネがかかることはない。
ホール企業が求める人材の年齢層は25歳から37歳ぐらいまで。一般社員のほか、主任、店長クラスを求めている。40歳を超えると転職も多少難しくなるが、人事、経理、財務、店舗開発などの専門職なら年齢を問わないケースもある。
パチンコキャリアに登録しているホール企業数は約600社。新規出店に意欲のあるホール企業や体質改善を図りたいホール企業が多い。
最近は業界経験の浅い人よりも、即戦力を求める傾向にある。大手では店長のポストが埋まっており限界を感じていたが、中小に転職してキャリアアップに成功している人も少なくない。
転職すると一旦は職位が下がるケースもあるが、数カ月後には店長に。その後、エリア長や部長にキャリアアップする方や、執行役員、取締役への道を切り開く人も数多く出てきている。
また、大手チェーン店に勤務していると転勤はつきものだが、家庭を持って一つの場所で腰を据えたい、という人の登録も増えている。
ただ、在職中に戻りたい地域での転職活動をしていく事は現実的になかなか難しい。そういった人が人材紹介会社を利用するのは非常に効率的といえる。
「働く皆さんにお伝えしたいのは、転職にはデメリットやリスクがあるとお考えですが、変わらないリスクの方が大きい事もあるということです。転職活動を通じて、逆に今の会社の方がいいことを再発見する人も少なくありません。そういうケースではもやもやした気分が晴れることもあります。これは本人にとっても会社にとってもいいことです」と話すのはパチンコキャリアの松林孝征さん。
登録するのに不安になるのが、登録費用がかかるとか、登録した情報が勤務先に漏れるとか、面接に行った会社へは絶対に転職しなければいけない、という問題だが、そういうことは一切ない。
むしろ、登録することで、パック・エックスの担当者が出向き、本人の悩みや希望を聞いたえ上で、様々なアドバイスを受けることができる。面接対策や給料の交渉なども同社の方でやってもらえる。
「隣の芝生は青い、という諺があるように、異業種へ転職して失敗するケースをこれまでにたくさん見てきています。せっかく身に着けたパチンコ業界のキャリアは、パチンコ業界で活かして欲しいですね。こんなご時世でも伸びているホール、人材を求めているホールは沢山あります。絶対、活躍できる場はあります」(同)
会社の先行きの不安、社内でのキャリアアップに対する不安、労働環境の不満などは誰もが抱えている。新しい未来を切り開くためには、自らが行動しないことには始まらない。

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