パチンコ日報

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ホール格付け時代が到来?

元店長です。ご無沙汰しています。



ホール業界の管理職様からのご意見や質問を頂戴しています。そのお返事に関係した寄稿を書いてみました。ご一読いただきまして、皆様のお役に立てれば幸いです。



ホール店長の皆様は、ホール業界に発せられる規制について多角的なご意見をお持ちのことと思います。



このご時世、ホール店長が心がける事はただ一つです。警察の指導に完全に従う事です。



ホール業界を取り巻く環境や機械は、もはや昔に戻る事は100%あり得ません。



昔は可能だった営業方法も、現在では「違法」と見なすケースはたくさんあります。



パチンコ機の釘調整は、時代と共に厳しい環境になってきました。



私が現役の頃は、各所轄担当官が何人も「釘の読み方を教えてよ」とお願いされました。



所轄の警察官もパチンコ好きが多くて、新台検査の日は、誰よりも新台が早く打てると喜んでいた警察官もいたほどです。



新台初日の開店前検査では、30分も試打をする担当官もいて、10時の開店に間に合わなかったことが、一度や二度ではありませんでした。



昔のような、やりたい放題の時代はもうやってきません。



その理由は分かっているはずです。



今から20年以上前になりますが、こんな例がありました。



「無届けの基盤交換」は関東のA県ではOKでも、隣県のB県ではNGでした。



他には、羽根モノの役物交換も自由に行われていました。



「玉ちゃんファイト」の役物は、個体差が大きく、役物でTSが甘かったり、辛かったりで、店長によっては、釘調整よりも役物交換で割数を調整していたくらいです。



あの時代は、イベントなんかほとんど無い時代だったのに、ファンの数は今よりも多かった。



■遊技人口



1995年・・・2900万人

2005年・・・1710万人

2010年・・・1670万人



20年以上前のホールの集客は「新台入替」と「釘調整」でした。イベントなんか無くてもお客様は大勢来店されました。



私の自慢になりますが、関東のN市で店長をしていた時のことです。



就任後6カ月目から半年間、1機種も新台を導入しないのに、稼動・売上を上げた経験があります。



競合店は18時、15時、12時開店の新装をぶつけて来ましたが、大きな驚異になりませんでした。



つまり、釘調整だけでもお客様を呼べるのです。

当時のベテラン釘師は「釘でお客様を呼ぶ」と言っていたものです。



ただ、当時と今は時代が違い、機械の特性も違います。



昔は釘だけで、粗利や割数を調整できました。



40玉交換で13.6割と言われれば簡単に調整ができました。



粗利300万円と言われれば、簡単に確保するだけの釘調整ができました。



しかし、最近の機械は、確率が悪くなったりしてTSが日々暴れるようになりましたので、昔の様に釘で全てを調整出来ないケースもあります。



こうして過去を振り返ると、ホール運営も時代と共に変わって来ています。



この流れを読みながら、現状のホール運営環境を考えてみませんか。



イベントの時代は終わりました。



終わった理由はなんでしょうか?



ホール関係者はこの規制を検証はしましたか?



ホール組合はどう考えていますか?



理由は「やりすぎに誰もブレーキをかけなかった」からです。



コンサルや業界関係の周辺業者に踊らされて、操り人形になったホールが続出したのではないでしょうか?



ホール運営の基本を忘れて、安易な方法で営業を行い、慣れてしまったのではないでしょうか。



そして一番大切な「釘」を、ホール側が都合の良い解釈でダメにしたのではないでしょうか?



ここでこの名前を思い出してください。



今のホール業界を正村竹一さんが見ていたらどう思うでしょうか?



天国から見ていると思いますが、がっかりしているみたいですよ。



ホール業界は、釘を忘れ、イベントや新台入替を重視したツケを負う事になりました。



遵法営業をしていたら、警察から釘調整を厳密に問われる事はなかったかも知れません。



かつては警察官も釘の見方を店長に聞いたくらいだったのですから。



もう100%過去には戻れません。



それならホール管理者はこれからどうするべきなのでしょうか。



ホール管理者レベルでは、今の業界を大きく変える事は現実的に無理です。



業界の悪い面を語っても議論しても、ホール業界の大御所が動かない限りどうにもなりません。



だからホール管理者はやることは一つ。



原点に戻り、警察の指示を守り、基本を再考するだけです。



これ以上の大きな規制を受ける前に、健全な営業方法に徹する。



このままでは大切な釘が失くなる日が来ます(観点は違いますが、今だって釘本数は昔より少ない)。



正村竹一さんが考案したゲージの原点には、お客様が楽しめるパチンコがありました。



そのゲージ魂・釘魂が、今の業界人によって「半殺し・生殺し」になっていると私は思います。



ホール管理者は、イベントや過度の煽りをしない営業方法に戻って下さい。



その方法が分かったホール企業だけが生き残ります。



最後に、こんな未来予想は非現実的でしょうか?



10年後、ホール業界には「格付け」制度が導入されているでしょう。



ホール運営の健全化度に合わせて★が付いている。



★がゼロから★が5つまでの5段階。



お客様は★の数でホールを選べる様になります。



格付け機関が業界団体によって設立され、その機関は第三者により公平な審査をする。



過去5年以内に指導があったホールは★を二段階格下げ。



これは現実になる可能性があります。



全てのホールが★5つになるのが、当たり前な事を忘れないで下さい。











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