
従来は駐車場の進入路を挟んで2店舗あったものを1店舗に統合。そのため、休業期間は半年以上に及んだ。ドル箱だった本店を長期間休業した決断に、次世代ホールへの挑戦を垣間見ることができる。

総台数は従来2店舗合わせて517台だったものが、1店舗になって552台(P432台、S120台)に。
最近はグランドオープン時から低玉貸し化するホールもある中で、4円が313台、2円が38台、1円が81台、という布陣。これは元々パチンコが強い表れである。
「会員分析すると一次商圏では、4円が好きな60~70代の女性客が一番多い。この層をターゲットに、ちょっと豪華な雰囲気の中で遊んでいただける空間を作り上げました」(上之薗友啓店長)

地域によっては可処分所得が高く、4円を打てるユーザーが現存する。4円客の気持ちになって回せば、4円でも十分打てる。回す、という簡単なことが多くのホールでできていないから、1円を打たざるを得ない。
今回の全面改装で2階には、シニア向けのコミュニティー空間「元気倶楽部」を新設した。これもメインターゲット層を補完するものでもある。

別名リラックス空間で、ここではゲーム、カラオケ、インターネット、囲碁、将棋が楽しめる。

「市が運営しているコミュニティーセンターがありますが、ここには畳敷きの広い空間があるので、先生を招致して生け花やギター教室を開催することもこれからやってみたいと思います。パチンコをやらないシニアの方にもここで楽しんでいただければと思いまうす。とにかく地域に根差した営業を続けていきます」(同)

地域に根差すといえば、今回のオープンを機に、地元商店街とタイアップしたクーポンマガジンを発刊した。

同店の会員カードを提携する店舗で提示すると、割引特典を受けることができる。会員でなくてもクーポン誌を持参すれば割引を受けることができる。
地元地域を意識し、シルバー層のコミュニティーの役割を担うための全面改装だったことが伝わってくる。

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