パチンコ日報

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無承認変更という名の釘調整の行方

釘調整が無承認変更であることは、今に始まったことではない。しかし、釘調整はホールが出玉や利益コントロールをする上で、必要不可欠なものである。



今回、警察庁の腹のくくり方は、出玉イベントをやっているホールは、釘曲げによる無承認変更とみなし、取り締まりを強化すると共に、事件を立件していく構えだ。



では、出玉イベントを行わなければ、釘調整をしてもいいのか?



警察の建前ではそんなことを許すわけもない。



釘調整についてここまで踏み込んで言及したことは、かつてなかったこと。



釘調整なんか昔からやっていることであり、これなくしてホール経営はなり立たない。



業界関係者なら誰しもが思っていることである。



ただ、警察の表現は「釘曲げ」である。



かつて、一発機があった時代は、あからさまに、誰が見ても釘を曲げて入賞口を殺していたことがある。



そういう極端に釘を曲げているものを釘曲げ、というのかと思っていたらそうでもない。



立ち入り調査で入った時は玉ゲージを使って調べているようだ。



スロットの設定が認められた背景には、パチンコは釘で出玉調整ができる、ということがあった。



その結果、昭和60年の風営法改正でスロットの設定が認められるようになった。



つまり、この頃は警察も釘調整については問題視していなかったことが伺える。



時代は変わった。



今後、警察が釘調整を無承認変更という見解を崩さないのであれば、パチンコメーカーとしては、釘調整のいらないパチンコ台を発売するしかない。



それは、決して不可能ではない。ユニバーサルが平成3年から発売していたパチコンにすれば、釘を触ることなく設定で調整することができる。6段階設定で、自動的にチャッカーが開いて玉を拾うので、一定のスタート回数が保障され、スランプとは無縁の台だった。



釘調整がなくなることは、実はホールが一番望んでいることでもある。釘調整者の人材確保、教育、育成は結構大変なことだ。



釘調整は閉店後の深夜作業になるので、最近の社員はあまりやりたがらない。地方の大手の中には未だに釘をアウトソーシングしているところもある。



釘調整を徹底的に取り締まるというのであれば、パチコンにするのも一つの方法である。



警察はどこまで本気なのか?



北日本のホール関係者はこう打ち明ける。



「うちは所轄の担当官と友好関係にあって、色々教えてもらっていました。ところが今回ばかりは『今はおとなしくしてくれ』の一点張りでした」



その理由はこうだ。



「どんな嵐でも必ず止む。夜の明けない朝はない」



現場の所轄と警察庁の温度差を如実に物語っている。



「広告違反ぐらいで取り締まるのは面倒くさい。上がうるさくいっいてくるので、こっちもやらなければいけないので、とにかく今はおとなしくしてくれ。今は様子を見る時期。夜明けがいつになるのかは現場では分からない」



やっぱり、警察の中にも色々な考えを持っている人がいる。



所轄が本庁のいうことを嫌々聞いている様子は、やはりキャリア制度の弊害か。





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