水島氏といえばチャンネル桜の社長で、保守派で反パチンコの立場にある。
島に上陸した10人のうち、何名かの地方議員もいたが、その中に東京都の荒川区議の小坂英二議員の姿があった。

小坂議員といえば、昨年5月25日、東京・豊島区公会堂で開催された「パチンコの違法化・大幅課税を求める議員と国民の会」の設立大会の発起人で、席上次のようにあいさつしている。
「パチンコの害悪を調べていると日本の国益を損ねていることが分かった。多くの人命が失われているが、多くの政治家はパチンコはレジャー、娯楽で片づけてきた。それを続けていると多くの犠牲者、悲劇が生まれる。政治の怠慢に強い憤りを感じた。韓国では数年前に国民に及ぼす影響を鑑み、全廃した。日本も癒着の度合いは深いが、断ち切って変えていけるようにする初日だ。パチンコの違法化を糺し、子供たちがパチンコをしないきっかけを作る。子供たちの未来を守るためにもパチンコ撲滅を目指す」
この会には水島氏も出席しており、パチンコをこう断じた。
「パチンコは精神的アヘン。コンピュータで精神的コントロールすることが人格破壊になる。パチンコは一種のアヘン戦争だ。家族、国をを守るために廃絶に追い込んで行かなければならない」
この2人が一緒に魚釣島へ上陸しているのが気がかりなところ。
パチンコ撲滅を目指すこの会は、その後開かれた気配はないが、小坂議員が所属する日本創新党は、このほど「パチンコの違法化」を党の政策として決定した。
それが、「社会的悪に対しては大幅課税・禁止を断固として行う」という項目で、パチンコがやり玉に挙がる。
・政治、官僚、業界、マスコミの長年の癒着により、肥大化してしまったパチンコについて、国民に多くの悪害をもたらしてきた現状も併せて鑑み、違法であることを法に明文化し、廃絶していく。
・社会に害悪をもたらす対象へは、税制や規制を通じて、縮小、廃止の方向へ誘導していく。
党が結成されたのは2010年。国政への進出を目指しているが、結党以来国会議員が所属したことは一度もない。また政党要件を満たしたこともない。
次の総選挙で第三極として動向が注目されている大阪維新の会がこんな政策を掲げたら業界はひっくり返るところだ。

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