犯人は名神高速を使って滋賀県方面に向かったが、大阪府警本部長は、滋賀県警には一切手を出すな、と指示。滋賀県警の現場は何も知らされていなかったので、犯人の一味に遭遇しながら、取り逃がしてしまう、という大失態を演じてしまう。これに責任を感じた滋賀県警本部長は自殺してしまった。
キャリアとノンキャリアでは出世にも大きな開きがある。
警察には次の階級がある。
警視総監
警視監
警視長
警視正
警視
警部
警部補
巡査部長
巡査
高卒のノンキャリアの場合、定年まで40年余り勤めて上げて警部になれるのは一部の人。
それに対して、東大法学部卒が多いキャリアは、警察庁に入庁した22歳の時点で警部補からスタート、そのわずか1年後には警部である。
ノンキャリアが40年頑張っても、なれるかどうか分からないポストにたった1年で就けるポジションが警部である。
その後、キャリは警察大学校で研修を受け、管理職となる警視には平均で25歳で就く。国家公務員2種試験に合格して警察になった大卒が頑張れば手が届くポジションである。
様々な管理職を歴任した33歳半ばで警視正になる。
40歳ぐらいになると、警視長となり、地方の警察本部長になる。
キャリアは昇進試験もなく、退官までに確実に警視長か警視監までの出世は保障されているようなもの。
警察官による不祥事はあまり驚かなくなったが、神奈川県警の30代の警察官4人が、後輩の20代の婦警をカラオケ店に呼び出し、いきなり、キスした上、服を脱ぐように強要した集団セクハラ事件は、開いた口がふさがらない。
当初、身内の事件なのでもみ消そうとしたようだが、これで上司の首も飛ぶことは間違いない。
こんな事件をやらかした警察官は、上司を困らせる目的でもあったのか、と思えるほど通常では考えられない。
さて、随分前振りが長くなったが、玉川課長補佐は広告宣伝規制の次は、どのねじを締めにかかってくるのだろう?
釘調整が無承認変更だ、と踏み込んできた以上、業界で残されたグレーゾーンは換金問題しか残っていない。
歴代、警察官僚が誰も踏み込んでこなかった3店方式だが、ここに手を付けるとある意味歴史に名を残すことになる。
そもそも3店方式が認められるようになった時代と今では、パチンコそのものが大きく変わりすぎた。
当時は景品のタバコを買い取る暴力団が存在して、暴力団排除と景品買取場に戦争未亡人や身体障碍者などを雇用する、という社会性から大阪の3店方式が確立された。
娯楽の範疇だったパチンコもフィーバーの登場以降は、ギャンブル化していったのが実情で、昭和60年に改正されてからも、風営法そのものが現状とマッチしていないまま、時が流れた。
換金問題に手を付けないことには、パチンコ産業は一生日陰者扱いである。
広告宣伝規制~釘調整による無承認変更の事件化~店舗数の減少~次の段階、とそのための地ならしが始まった、ということか?
ダイナム上場の祝福ムードとはまったく別の逆風が吹き荒れている。

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