戦争・戦術・戦う場所・方向と色々あると思います。戦略という用語は、戦争で使用されたのが始まりですからそう言ったイメージも当然かもしれません。
ここからは少し質問形式で。
Q 戦略は一体何のために考えるのか?
A あらゆる企業が何らかの目的に向かって進むため
Q では何故目的に向かって進まないといけないのか?
A 進まないと企業として存続出来ないから
Q ではそのために何を考えないといけないのか?
A 相手(当然1人で戦っている訳ではない)
Q その相手とは誰か?
A 顧客と競合(市場と競合)
これらをまとめると、経営戦略の1つの定義として次のように言えます。
「企業目的を達成するために、外部環境を分析し、内部の経営資源を棚卸して、競合に対して持続的な競争優位を確立し、顧客の支持を得るための、企業として進むべき方向を意思決定する事」
長いし面倒臭いと思われる方は「合コン」をイメージして下さい。
この場合、友達が競合で異性が顧客です。
久々に友達と3対3の合コンをしたら、奇跡的に3人ともレベルの高い異性ばかりでした。
当然3人と接触出来れば、ゆっくり時間をかけて考える事が出来ますが、あなたには体も時間も使えるお金も限られています。
あなたはトイレに行き、もう一度自分を客観視します。自分と更には友達の、容姿から経済的余裕まで冷静に分析し、最も可能性の高い1人にターゲットを絞ります。
皆様が普段何気なくやっている事かもしれませんが、これこそが「戦略」です。
つまり戦略とは「何をやるか」と同時に「何をやらないか」を意思決定する事です。
何を今さら分かりきったことを、と思われるかもしれませんが、当事者になった場合、意外と冷静さを失い無謀で根拠のない賭けに出ている場合がビジネスでは多々あります。
機械戦略、販促戦略、人的戦略、出店戦略等々、様々な「戦略」がありますが、先ずは自社や自店舗の経営資源を冷静に分析し、「出来る事」と「出来ない事」を明確にする事が全ての始まりではないでしょうか。
つづく

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