パチンコ日報

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熱中症対策にホールの休憩室を

連日の猛暑が日本列島を襲う。7月23日には埼玉県熊谷市で41.1度を記録。観測史上最高となった。災害的温度で、とても外に出られない。かといって家にいれば、クーラーなしでは熱中症になってしまう。

そんな猛暑日のオアシスとなっているのがホールだったりする。埼玉県のホールでは常連客だったお年寄りの憩いの場ともなっている。

ちょっと前まで常連客だったおばあちゃんが、梅雨明けして、日増しに暑さがきつくなったころから、再びホールへ足を運ぶようになった。ホールへ来てもパチンコを打つことはないが、休憩室で1日を過ごす。

そんなおばあちゃんに仲間が増えた。やはり常連客で最近は姿を見せなかったおばあちゃんが、休憩室へ来るようになった。

「家にいたら、エアコン代がかかるからここに来るのよ」と口を揃える。お年寄りはエアコンは電気代がかかるイメージを持っているが、最新型のエアコンは省エネ設計になっているので1時間で20円ほど。古いタイプでも30円を切る。

1カ月間24時間エアコン温度を23度に設定してつけっ放しテストを7畳のワンルームで行ったところ、電気代は4487円というデータもあるように、思ったほどエアコンの電気代はかからない。

おばあちゃん2人が休憩室に来るようになった本当の理由は「寂しいから」だった。

おばあちゃんたちは弁当持参でやってくる。休憩室では新聞を読んだり、雑誌を読んだり、テレビを観たりして1日を過ごす。

店長はおばあちゃんたちが弁当持参なのでお茶クーラーを休憩室へ置くことを考え、オーナーに相談した。タイガーのステンレス9.5リットルタイプでも6000円ほどで販売している。コストはそんなにかからない。

しかし、オーナーは「自販機の売り上げが下がる」という理由で却下。

そんなことを考えていたら、おばあちゃんの1人が5リッターサイズのお茶クーラーを持参するようになった。

自分たちが弁当を食べる時に飲む以外、3時のおやつの時間に飲んだりするためだったが、ある日店長は驚きの光景を目の当たりにする。

常連客に冷たい麦茶を1杯30円で販売しているのだった。休憩室で商売されては困ると思ったが、事情を聴くとそうではなかった。常連客の方から売ってくれと頼んでいたようだ。

500mlのペットボトルは一度には飲み切れないので、やがてぬるくなってしまう。それよりも冷たい麦茶を飲みたい。ただでは申し訳ないので紙コップ1杯が30円という値段に落ち着いたようだ。

店長は「家で熱中症になるぐらいならホールへ来て、パチンコをしなくてもいいから休憩室で日がな一日過ごして欲しい」と話す。


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