パチンコ日報

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ギャンブル依存症のメカニズム

カジノで会社のおカネを使って106億8000万円も負け、2011年、特別背任で逮捕され懲役4年の実刑を食らった大王製紙の元社長の井川意高氏のギャンブル脳をTBSの番組で取り上げていた。





今でもギャンブル依存症で心療内科に通院しているが、「カジノがあったら手を出してしまうかも知れない」と完治していない。というより完治しない病気のようだ。

井川氏は大王製紙の御曹司として育てられ、東大法学部へ現役合格。大王製紙に入社後は赤字部門を次々に黒字化し、経済界でも「逸材」として高い評価を受け、42歳で社長に就任する。

カジノを初めて体験したのは1996年、32歳の時に家族旅行で行ったオーストラリアでのことだった。最初は恐る恐る勝負していたが、100万円の元手が2000万円になった。この大勝がギャンブル依存症の入り口になる。

それまでは、部下の失敗も前向きに捉える上司だったが、ギャンブルをするようになってからは、ちょっとしたことでイライラするようになる。

夜の宴席も大好きだったが、ギャンブルをしていないと落ち着かなくなり、ホステスにも悪態をつくようになる。

ギャンブルで勝った時は、前頭葉からドーパミンが出て興奮状態になるが、通常の刺激ではドーパミンが出なくなり、何をしてもつまらなくなって行く。

金曜日は夕方5時に退社し、その足で羽田に向かい、そのまま香港に飛び、夜の1時にはマカオに到着していた。

48時間一睡もせず、バカラに熱中した。月曜日の早朝、香港を立ち、その足で会社に出社した。

家族には仕事と嘘をついて、週末はマカオに入り浸る生活が4年間続いた。

最初は自分の小遣いでやっていたが、井川氏クラスのVIP客となるとカジノの方がおカネを貸してくれる。最初は500万円から始まり、ギャンブルの負けはギャンブルで返す、とばかりに次は1000万円、と借金を繰り返し、3年間で5億円の借金に膨れ上がり、カジノからは借りれなくなる。

カジノで借りれなくなると、自分のブラックカードで3000万円分のロレックスを買い漁り、それを質屋に入れて現金化した。

2010年5月はカジノで借りていた5億円の返済日だった。その5億円は子会社に「個人的に運用している事業があるから5億円を用立てて欲しい」と指示。その5億円は借金に返済に回さず、借金はギャンブルで返済する方を選ぶ。

「会社のカネは自分のカネ」と公私混同を繰り返し、子会社から引き出したおカネのトータルは106億8000万円に達していた。

2011年11月22日に東京地検特捜部に会社のおカネを私用で使い込んだ、として特別背任罪で逮捕される。

井川氏がギャンブル依存症になるきっかけは小学4年生の時に遡る。テストでいい点を取っても褒められることがない環境で育ったため、嬉しい時にドーパミンが出ることもなかった。

この時家族麻雀をして勝ち、勝負事で大量のドーパミンが出るようになった。幼少期の頃からギャンブル脳になって行く。

一度ギャンブル脳になると元の脳には戻らない、と言われている。

では、どうするか?

ギャンブルをやりたい、という衝動を抑えるためには、ギャンブルより熱中する楽しみを見つけるしかないらしい。

ギャンブル以上にのめり込むものって、結局、違う依存症をみつけるということか。



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勝てそうで勝てないが何回かに一度は勝つ事ができるパチンコの復活を!

ハンドルネーム「地元店は壊滅状態」さんが物申す。

以下本文

消費税が8%になった時に街の小さなゲームセンターは増税分を回収する手段がなくて閉店せざるを得なかった。後にプリペイドカード導入で1円単位のプレイ料金が設定できる様になったが、増税当時にそのシステムがあったとしても設備投資の費用を捻出出来なかっただろうから「ここらが潮時」だと判断したんでしょう。

パチンコ店が今後消費税10%導入後にどうなって行くのか…多くの店ではパチンコ未経験の新規客どころか休眠状態の客を呼び戻す事さえ諦めている感が。

店舗数が減ればその分、別の店に移るだろう、自分の店にも来るだろうから集客できるだろうくらいしか考えてないでしょう。そして客が増えなければ「潮時だな」と店を畳む。

行けるとこまでこのまま行って駄目ならやめるってスタンスは、客にとってはたまったもんじゃない。

射幸性は必要です。柔らかく言えばドキドキ感、わくわく感。もっと言えば快感、満足感、優越感。そして思い出。

スマホゲームのサービスが終了して今まで課金した分が無になっても文句を言われないどころか感謝されているのは、課金した本人が十分に満足したからでしょう。

パチンコは換金ありきでスタートしている以上、換金=満足感である事を無くす事はできません。優越感はドル箱の山を周りに見せつける事でしょうか。スマホゲームと異なり常に他人と競争したり比較したりというのが無い世界で、換金以外に満足感を得る手段が無いのは痛いところ。

昔の様に「投資数千円、勝っても一万数千円、遊戯時間は数時間程度、勝てそうで勝てないが何回かに一度は勝つ事ができる」パチンコを目指して復活して欲しいところですが…

とにかく今は勝てない。多少運が悪くて勝てないなら、まだ諦めもつくがスタートからして回らないとなると、これはもう台のせいではなく店が悪いと恨まれても仕方がない。

客単価を上げる方向になっているのはどこの業界も一緒です。コンビニは客単価を100円上げる為にくじを用意する。スマホゲームは10連ガチャなんてものを用意する。メーカーは期間限定と称して少量を少し高い価格で売ろうとする。宝くじは購入人口の減少を高額賞金で射幸心を煽ろうと目論む。

同じ事をパチンコ店でできるか。かつてはイベント日がそうだったはず。

確かにお宝台はあるが回収台も多数、場の雰囲気に飲まれて過剰投資、満員御礼で皆がブン回せばあちこちで当たりが出て盛り上がる、負けた客も運が悪かったと錯覚する。

店側がイベント日=回収日というのは客は承知していたはず。僅かな当たり台をツモれるチャンスだったから甘んじて受け入れていた。

そこで店も、店の言うなりに台を開発するメーカーも増長しなければね。

やはり時間はかかっても遊技人口を減らさない様にする努力をもっと真剣に行なうべきだった。もう手遅れかもしれないが、まだ間に合うかもしれない。

ただ、この業界って「10年前はまだ良かった」と10年後にもまた同じ事を言ってそうな気がします。


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従業員用アパートに一般を受け入れたことが不正の原因に

東北・福島のホールでの出来事。

このホールは従業員用の2階建てアパートを所有している。部屋は全部で8室。うち、2部屋は家族向け、残り6部屋は単身者用の間取りとなっている。

家賃は家族用が2万円、単身者用は1万円、となっている。格安の家賃だがプライベートを大事にしたいということで、従業員はこのアパートに入りたがらない。アパートの半分が空き部屋となっていたため、オーナーは一般にも貸し出しを始めた。

事件はアパートで起こった。

一般の入居者の一人がそのホールの常連客だった。アパートに住んでいた副主任とこの常連客らがアパートで賭けマージャンをするようになった。

副主任は負けが込んでおカネが支払えないようになってしまった。この時、常連客から持ち掛けられたのが設定漏えいで負けを支払うことだった。

副主任は負けを清算するためにその誘惑に乗ってしまった。

常連客といってもホールに来るのは週1の割合だった。しかし、打ちに来る日は朝から晩まで終日打ち続けた。

そのうちに、他の常連客が来たときは必ず出していることに不審がるようになった。常連客は他の常連客を従業員以上に良く観察しているものだ。

特に毎回勝っていると、そのうち不正を疑うようになる。それで店長に不正があるのではないか、と打ち明けた。

こうして、副主任と常連客がつるんで設定漏えいしていたことがバレてしまった。

副主任は即刻解雇したが、警察沙汰にはしなかった。設定漏えいを受けていた常連客に対して、アパートを退去してもらおうとしたが、法律上できないことが分かり諦めた。

アパートに住んでいた他の従業員は不正に関与していなかったが、主犯格の常連客が居座っているので、アパートを退去させた。しかし、不正にも関与していないので、退去に対しては不満の声が挙がった。引っ越しが面倒くさいからだ。

結果的にはアパートに住んでいた2人の従業員は、どうせ引っ越すのなら、とホールを辞めてしまった。

オーナーが従業員寮として使っていたアパートの入居率が半分だったために、一般を受け入れてしまったために、起こった事件である。ということはアパートの入居率を高めようとしたオーナーの判断ミスが不正の原因を作ってしまったということである。

オーナーの判断ミスで3人の従業員を失ってしまった。


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2030年のホール軒数は4000軒?

某メーカーがシンクタンクを使って2030年の業界予測を行っている資料を見たことがある経済紙記者の話だ。資料を作成したのは2015年だったので、15年後の業界を予測している。ま、こうした未来予想は早々当たるものではない、と思って読み進んでもらいたい。

まず、一番気になるのはホール軒数だが、シンクタンクは4000軒と予測している。底が6000~8000軒ということは、今まで聞いたことがあるが、4000軒は最悪の数字だ。さらにそのメーカーの取引対象となるのは2000軒だそうだ。後の2000軒は新台を買わないで中古だけで回していくホールということか。

市場規模は9兆円。4円パチンコはすっかり衰退している。その表れが9兆円ともいえる。

遊技機価格は今の40万円ではやっていけないので、もっと上がっているが、具体的な数字は教えてくれなかった。製造コストを抑えるために、製造からアッセンブルまで海外に生産拠点を移している。

消費税は10%以上になっているので、等価交換営業はなくなっている。

パチンコは規制に次ぐ規制で確変はなくなっている。パチンコの連チャン性が薄れ、スロットはAタイプが主流で、設置台数がパチンコを抜いて50%以上になっている。パチンコ屋がパチンコ屋ではなくなっているということか。

ホールの淘汰は地方から始まり、残るのは都市部。金利の上昇がそれに拍車をかける。ノンバンクからおカネを借りているホールの倒産が相次ぐ。

メーカーは生き残るために、売れる機械だけを吟味して作り、価格と商品価値を維持していくことになる。

ホールは今でも苦境に立たされているが、ホールは生活圏内にあるので、手軽にできるギャンブルとして、娯楽産業の中での優位性は変わらない。

オンラインゲームは家に居ながらできるが、パチンコはわざわざ足を運ばなければできない。足を運ばせるための、メリットを業界は考え、それを活かさなければならない。

メーカーは許可される新しい遊技機の開発を行って、イノベーションを起こさなければならない。

遊技機開発でも足踏み状態が続いているが、アクションを起こさないと50年後の業界はない。

15年後のホールが実際に4000軒まで減少するかどうかは、業界の新規ユーザーの開拓如何にかかっている。人間には射幸心が備わっているわけだから、その射幸心を満たしてくれるパチンコの優位性を考えながら、依存症にさせることなく夢のある遊技機を開発していくしかないか。


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電子部品の争奪戦のあおりを受けるパチンコ業界

A-gonが発売した「ライジンマン」が3月19日からの受注を開始したところ、締め切りの4月5日を待たずして、当日の午前中で3500台すべてが完売した、という。同社の規模からすると初のスマッシュヒットとなった。

ヒットの呼び水となったのは、マルホンが発売した「天龍」の三段クルーンが市場に受け入れられたことが挙げられる。液晶機では抽選はブラックボックス化されているが、三段クルーンは大当たり抽選をアナログで可視化している点が、パチンコの本来の姿に戻ったことともいえる。

「ライジンマン」は同社が発売した「GO GOピラミッド」の反省点を改良したもので、同機は釘の道筋で大当たりまでを見せていたが、一瞬で終わってしまうため、稼働貢献には結びつかなかった。それを三段クルーンにすることで、ハラハラドキドキ感が長い時間楽しめるようにした。





また、一発系はなかなかクルーンの中に飛び込みにくい、という難点があったが、7セグのデジタル抽選でアタッカーを開閉式にすることで、大量に玉がアタッカーから降り注ぐようにクルーンの中に飛び込んでくる新機軸を搭載した。77が揃うと7回も開放するので、拾った玉が大量になる。何個もの玉が上、中、下段のクルーンで抽選されて行くが、これによって下段のVまで行く確率も飛躍的にアップした。

下段V入賞で右打ちアタッカーが開き、2000個の出玉を獲得する。初当たり終了後イナズマルーレット(成功率51%)に成功すると、77が揃う雷神チャンスに入り、最大5回のアタッカーチャンスが訪れる。ここが天龍の7000個の1回交換とは違うところで、2000個で継続させて行くのがライジンマンの特徴でもある。

役モノ機はドツキなどのゴトをやられやすいが、ドツキを振動センサーが感知すると、ドツキでのV入賞は無効になる機能を搭載している。

液晶を搭載していないアナログ機でも、中身は電子部品でできていることが分かる。

本題はここからだ。

今、パチンコメーカー各社は電子部品が思うように調達できないために、生産台数を稼げない状況に陥っている。売れる機種は増産をかけたいが、肝心の電子部品が入ってこないことには増産できない。

国内の電子機器市場は堅調に推移している。身近なところでは任天堂の「Switch」やソニーの「PlayStation 4」の販売が好調で、部品を供給するメーカーに特需をもたらしている。

また、自動車産業においても、自動化の流れからマイコンや各種メモリー、チップの需要が拡大している。

電子部品はあらゆる産業で欠くことができない。依然として続く電子部品の争奪戦のために、パチンコ業界メーカーはビジネスチャンスを逸することにもなりかねない。



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