パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

2月1日から出玉が少なくなる、と誤解を与えた報道機関

以下の本文は2月1日にNHKで放送されたニュースサイトの原稿だ。この伝え方に大いに問題があると業界人なら感じたはずだ。まずは、本文を読んでもらいたい。



パチンコ出玉3分の2程度に きょうから施行
2月1日 7時02分

警察庁は、パチンコの出玉の上限をこれまでの3分の2程度に抑えるよう風俗営業法の規則を改正し、1日から規制を強化します。

カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備推進法の成立を受けて政府がギャンブル依存症の対策などに取り組む中、警察庁は、パチンコの出玉の上限をこれまでの3分の2程度に抑えるよう風俗営業法の規則を改正しました。

具体的には、パチンコの業界団体の調査で客が1度に遊ぶ標準とされる4時間で獲得できる玉の数を金額にして5万円分を下回るようにするほか、1回の「大当たり」で獲得できる玉の数を現在の2400個から1500個に引き下げるなどとなっています。

パチンコの依存者から電話相談を受け付けている団体の調査によりますと、相談してくる人のおよそ70%は1か月当たりのいわゆる「負け」が5万円以上になるということで、警察庁は、出玉の総数を5万円分以下にすることで、負けを取り戻そうという思いを抑制したいとしています。

改正された規則は1日施行され、警察庁は「今回の規制強化は借金を抱えながらパチンコを続けているような人たちに対し、一定の効果があると考えている。業界によるギャンブル依存症対策とあわせて実効性のあるものになるよう指導していきたい」としています。

引用終わり

この書き方だと2月1日から現在ホールに設置している旧基準機もすべて、一斉に3分の2に出玉が規制されるものと勘違いする。このニュースを見聞したスリープユーザーなどはやっぱりパチンコを止めておこうと思う。

実際、このニュースを読んで、お客さんから、「今日から出玉が少なくなるのか」と従業員に質問が飛んだホールが全国各地にあった模様だ。NHKともあろうものが、ニュースを全く正確に伝えていない。

依存症対策のために出玉が3分の2に規制され、4時間打っても従来のように10万円出ることもなく、5万円以下の出玉仕様になることは間違いないが、一番肝心の2月1日から保通協に持ち込まれる新基準機が規制対象になる、という部分が完全に抜け落ちている。

旧基準機はまだ3年間使えるので、完全に出玉が3分の2に切り替わるのは3年後、というところも抜け落ちている。

ま、この件に関してはNHKだけではなく、大半の報道機関が同じ伝え方をしている。

諸悪の根源は国民の7割近くが反対するIRカジノにある。

IRカジノ誘致に一番熱心な大阪府は、ギャンブル依存症対策の一環として、平成30年度から高校生を対象に依存症予防の取り組みを始める方針を固め、という。

社会人になる前に、ギャンブル依存症の恐ろしさを学んでもらおうと、依存症について説明したリーフレットを作って府内の高校に通う3年生全員に配布したり、専門家による講演会を高校で行ったりする予定としている。

これもカジノに反対する人たちへのアリバイ作りである。IRカジノ解禁のために世の中がかき回されている。

前述の件で、全日遊連はNHKに抗議してみる?


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買ってはいけない5.9号機と言われているが…

今、パチンコ業界で買ってはいけないものの最右翼に挙げられているのがパチスロ5.9号機だ。昨年12月ごろから本格的に市場導入を開始したが、ホールの購買意欲は決して芳しいものではない。

いうまでもなく、5.5号機よりもスペックダウンする機種を敢えて選択することもない。加えて、当初は5.9号機よりもさらにスペックダウンする6号機に絶望感が漂ったが、日電協の陳情の成果で純増2.0枚規制をはじめ、いくつかの内規が撤廃されたことを受け、メーカーも6号機の開発に本腰を入れ始めたからだ。

6号機が登場するまで待つ。とはいっても4月から保通協に持ち込んで、どんなに早くても市場に登場するのは夏頃。4号機から5号機に移行した時、初号機は試行錯誤の連続でヒット機種が出るまでに1年以上かかったことは記憶に新しい。

昨年10月からスタートした5.9号機は「有利区間」という新たな概念が加わった。有利区間というのは、プレイヤーが有利になるように指示を出してもいい区間の事を指す。有利区間中に1500G経過したら強制的に有利区間は終了する。一番の特徴はARTのゲーム数が最大でも1500Gまでとなったことだ。

ARTの純増は2.0枚が上限となっているので、実質3000枚が1回の有利区間で出せる出玉の上限となった。リミッター搭載で一撃性を好むユーザーからは敬遠されがちだ。

その一方で5.5号機以前の高射幸機は旧基準機となり、新基準機に該当しない旧基準機は2017年12月までに設置比率が30%以下、と業界で取り決めている。旧基準のメイン機種であるバジリスク絆やミリオンゴッド凱旋にしても行政指導でいつ撤去する羽目になるか予断を許さない。

では、純増3.0枚復活で、光明が見えてきた6号機と5.9号機との違いは何かといえば、試験方法だろう。





こうして見れば一目瞭然でスペック的には5.9号機の方が、下限が短、中時間試験では設けられておらず上限も幅が有るため、まだ、差枚数を出せる機械が作ることができる。

6号機は純増3.0枚に緩和された代わりに、1500Gもしくは2400枚で強制終了する。3枚純増なら800Gであっけなく終わってしまう。

その点、5.9号機では1600G試験が設けられていないので、3時間で4箱以上は出すことができる。6号機では3時間で3箱を超えることはない。つまり、5.9号機の機械割では短時間遊技でも6号機以上の差枚数を出すことができる。

5.5号機の劣化版が5.9号機と揶揄されているが、下限試験が設けられてベースが上がる6号機では、大きな出玉もない分、大きなへこみもない。5号機のAタイプでもワンチャンスで4~5万円出る波は、6号機で作ることは難しい。

6号機が市場に投入されて初めて、5.9号機の性能を実感することになるのだろう。その時、時代の“転換機”といわれていた5.9号機が本領を発揮することになるかも知れない。



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Pメーカーがゲームソフト業界へ参入?

業界専門学校を卒業後、晴れてパチンコメーカーの開発に就職することができた。しかし、第一志望はゲームソフト会社でゲームクリエーターになりたかったが、こちらは試験に落ちた。

会社に入るまではいいことばかりを聞かされていた。元々パチンコ、パチスロは好きだったので、それでも納得していた。

自分が企画したものが作れると胸を躍らせて就職したが、現実はそんなに甘いものではなかった。

「ゲーム業界は若くても力のある人がどんどん上に進めるけど、パチンコ業界は年功序列。上が凝り固まっている。下からの斬新なアイデアもすぐにかわされる。自分が企画したものが作れるようになるには10年はかかる。全然面白くない」

入社3年。まだまだ修行の身だが愚痴しか出てこない。ゲーム業界に入りたくても入社試験には落ちたのだから、それは自分に問題がある。

「座学では風営法を学びましたが、皆裏をかくことばかりを考えています。ギリギリのところを攻めることが市場に受け入れられると思っている。ゲーム業界より自由性が少ない」

一方、業界専門学校生を受け入れる開発会社の関係者はこう話す。

「企画書のフォーマットを見た瞬間、また、来たな、と思い、企画書は見ないことにしています。なぜなら、あの企画書の書き方は何の魅力も感じないからです。昔は各メーカーから第一線で活躍する優秀な人が講師もしていたんですがね…」

開発会社が欲しいのは別に東大卒ではない。

「高校を中退しているので最終学歴は中卒ですが採用しました。その子は漢字もろくに読めない。でも、滅茶苦茶パチンコ、パチスロが好きで、誰よりも情熱がありました。パチンカスから這い上がってくる人間の方が東大卒より面白い機械が作れる」

パチンコ、パチスロは風営法の縛りの中で遊技機を開発しているように、自由度は極めて狭い。

どうせ作るのなら、自由度の高いゲーム業界向けのソフトを開発した方が、業界にも優秀な人材が入ってくる可能性が高まる。そういうことに気づいたのか、パチンコメーカーの中にはゲーム業界参入を目指しているところも複数あるようだ。

パチンコでは国内市場に限定されるがゲームなら世界を相手にできる。もちろん、今まであったようなパチンコ、パチスロのゲームソフトではない。

メーカーとしてもリスクヘッジのためにも新たな事業の柱としてゲームソフトはありか。


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