パチンコ日報

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稼働貢献、収益の柱になる現行ミドル機を探る

来年2月1日以降も旧基準機を使うための、全国の遊商組合には認定申請が殺到している。遂に、とある組合から悲鳴が上がった。10月半ばになると1日の書類申請が850件を超えていたが、23日には遂に1800件を超えてしまった。800件台でも事務員が日付が変わる時間帯まで作業しても追いつかない状態で、打刻書類の発給が5営業日では困難になってきた。これ以上増えると事務員を増強しても1日の受付を制限しない限り5営業日での書類発給が難しい状態に陥っている。

遊技機規則の改正に伴い、パチンコは大当り1回で獲得できる最大出玉数が旧基準機では2400個(9600円相当)だったものが、新基準機では1500個(6000円相当)へ抑制される。これに伴い大当りラウンド数も最大16ラウンドから最大10ラウンドに引き下げられる。新基準機の出玉性能では客離れが予想されることから、どうしても旧基準機で3年間は営業したいと考えるのが当然だ。

ただ、いくら旧基準機だからと言って何でもかんでも認定申請するのも考えものだ。すでに稼働がつかずに終わっている機種が、新基準機時代に再浮上するかといえば答えは否だ。

組合の事務作業を軽減することに加え、各メーカーが旧基準機の最後の年末商戦として捉えて、リリースしてくる新機種を吟味した方が、集客には貢献できるというもの。

2017年は脱MAX機元年としてスタートしたが、MAX機ユーザーの受け皿となったのは、いうまでもなくミドルタイプだ。営業の柱はそのままミドルにスライドした。

規則改正で収益力が低下するのは必至だが、収益源の柱としてパチンコミドルの重要性が高まっている。

アウト稼働は、ここ数年は前年割れの状態が続いているが、2017年度で見ると、「北斗の拳7」、「必殺仕事人V」などが導入された月は、前年の水準に回復している。年末年始商戦後の落ち込みを回復するには、やはり目玉機種の投入が必要になってくる。ちなみに、今年の盆商戦後の9月には目ぼしい新機種がなかったため、ホールコンデータでは過去最低のアウトを記録してしまった。

あるコンサルのレポートによると、パチンコユーザーの店選びの基準は①家からの距離、②新台導入、③設置総台数、④空気環境、⑤清潔感の順になっている。距離と設置台数は変えようがないが、新台導入は営業上取り組める最大施策ともいえる。ただ、新台と言えども小台数では稼働に貢献しない。主軸機種ともなれば最低でも10台前後の導入で期待度の段階が一つ上がる。

パチンコと同等に規制がさらに厳しくなるパチスロだが、規則改正に向けパチスロファンはパチンコへシフトするというアンケート結果もある。今後はパチスロファンの受け皿となるパチンコの新台が必要となる。

12月以降に納入されるミドルで注目されているのが、三洋の「大海物語4」、ニューギンの「真・花の慶次2」、SANKYOの「機動戦士Zガンダム」などが挙げられる。

収益力低下必至のパチスロ6号機時代に備え、今後の島構成を見直していく必要があるだろう。



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