少子化の影響もあり、人材確保が困難なのはパチンコ業界に限った問題ではない。その一方で、働きたくても働けない一定の層がある。それが子育てまっ盛りの女性だ。子供を預けられなくて働きに出ることを断念するケースも少なくない。
セブンイレブンがコンビニの店舗で働く店員向けに保育園の設置を始める、という。
まず都内と広島市内に2カ所設け、順次広げる方針だ。子育て世代の人が働きやすい環境を整え、主に女性を店員として採用しやすくする。人手不足感の高まりに対応する。
「セブンなないろ保育園」の名称で、東京都大田区に定員30人、広島市に定員19人の保育所を設ける。いずれも既存の「セブンイレブン」店舗の2階に設ける。平日の午前8時から午後8時まで0~2歳の子供を預かる。保育料金は検討中で、国の助成金の活用やセブンが一部費用を負担することで「地域の水準より安くする」(セブン)。
主に店舗で働く店員向けだが、地域住民が利用できる枠も設ける。セブンは2カ所の保育園の運用状況をみながら今後も設置を広げていく方針だ。保育園を最初から併設するコンビニ新店の展開も検討する。
最近、パチンコホールがコンビニを併設するケースが増えている。ここは、セブンイレブンの方針に乗っからない手はない。
パチンコ業界は時給が高いのでシングルマザーの応募が多い業種である。
あるホールでシングルマザーが面接に来た。明るくてハキハキした物腰に採用に傾いた。
しかし、この一言で断念した。
「子供が発熱したら、保育所に預けることができないので、当日欠勤になる可能性があります」
店長はシングルマザーであるかどうかは採用基準にしていないが、当日欠勤をためらい不採用にした。ところが、この女性はその後全国大手チェーンに採用され、月間スーパースターになるほどの逸材だった。
子育て世代の女性を採用するために、一部のホールで託児所を併設しているケースもある。ホールに併設しているというよりも、「コンビニ保育所あり」と募集広告に打つ方がインパクトもある。
シングルマザーには強烈なアピールポイントになることは間違いない。コンビニよりもはるかに時給が高いとなれば、自ずとホールの方を選択してくれる(セブンは嫌がりそうだが)。
人材難を打破するために、コンビニを併設する場合は保育所とセットというモデルを早々に実現してもらいたいものだ。

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