
で、勝ち勝ちくんを使えば、勝てるのか、ということだが設定判別により、勝率アップには役立っているようだ。
この勝ち勝ちくんを店によってはハウスルールで禁止にする場合もある。禁止にする理由はクレマンと同じようにゴト防止だが、こんな別の理由もある。
「ジャグラーのお客さんは年配者が多いので、若者が横でカチカチくんを使うことを嫌がる人が多く、苦情も来ている」
最近、小役カウンターを禁止にしようかと考えているホールは、もう少し営業に直結してくる理由だった。
「カチカチくんを使っている若者が粘る台は出るが、彼らが途中で手放した台は出ない、と分かられてきた。だからカチカチくんを使わせたくない」
設定看破ができないお年寄りが、彼らが手放した台には座ってくれない=設定1の台におカネを次ぎ込んでもらえなくなる、という懸念だ。
その一方で、社内からは「小役カウンターを使っても設定を読むためにおカネは使ってくれているし、禁止にしたら他店へ流れてしまう」と反対意見も出た。
10月1日から5.9号機時代に突入した。小役カウンターがどこまで有効かは分からないが、これを機に禁止させたい勢力もある。
禁止勢力に対して、阻止派が次の一手を打った。
「じゃ、店でお年寄りの常連客に小役カウンターの使い方講座を開いたらどうでしょうか。自分が使えないから若者が使っているのを不審がる。懇切丁寧に使い方を教えたら不信感もなくなる」
毒を以て毒を制す。
小役カウンターを使えば、勝率は上がるというが、では、実際にどれほどの効果があるのか?
「設定が上か下かの店では、不要だったんですが、中間設定の店が増え始めたので、一時期使ったことはあるが、1日で収束しきれない数字を追っかけてどうするのか、と思い使うのは止めました。判別がしやすくなるのが謳い文句ですが、ジャグラーでも3000~4000ゲーム回さなければなりませんからね。小役カウンターを使う人は増えていますが、何を考えて使っているのか聞きたいぐらいです」(スロプロ)
「プロが少ない店で、設定が入っていると思ったら、使うのを止めたこともあります。カウンターを使っている連中が増えると旨味がなくなるからです。少しでもプロがいることを悟られたくないので、延命措置です。そういう店以外では小役確率やボーナス確率を数えるには便利なので、使っていました」(元スロプロ)
半日以上打ち込んでいる人には設定が入っているかどうか、確認するために安心するアイテムではある。
設定判別が簡単にできるようであれば、店は使用を禁止にするだろうし、稼働貢献につながっていると思えば禁止しない。
スロ専では景品として扱っているケースもある。
「うちはちゃんと設定が入っているので、ちゃんと確認して欲しい」と言わんばかりだ。

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