パチンコ日報

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タバコの煙を考える

東京が特殊景品の等価交換を廃止したことを受けて、近隣県でもその動向が注目されている。近隣県の客からもいつ等価を止めてしまうのか関心はある。

大阪の例を見れば分かるように、多少のタイムラグはあったが、やがて近畿圏は大阪方式に歩調を合わせた。等価と非等価の県境で営業しているホールは影響が出ると思われていたが心配するほどでもなかった。

そんな状況で神奈川県のホール関係者が懸念しているのが東京の禁煙条例。全国に先駆けて路上での喫煙を禁止した東京都は2020年の東京オリンピックに向けて、禁煙五輪へ弾みを付けようとしていた。

飲食店での禁煙・分煙を義務化して受動喫煙を防止する条例を制定しようとしていたが、喫煙者が多く集まる飲食店に配慮して見送られた。

日本人の喫煙率が2014年度19.7%(JT調べ)に対して、パチンコユーザーの喫煙率は61.9%(日遊協調べ)と突出していることからも分かるように、パチンコ客とタバコは切っても切り離せない。

「レストランではタバコが吸えないのが当たり前になってきていますが、タバコが堂々と吸えるからホールに来ているお客様も少なくありません。禁煙五輪の動きが神奈川まで波及して来たらどうしようかと思っていました。分煙にして喫煙ルームを作れといわれてもそんな予算も出ないホールもありますからね」(神奈川ホール店長)

パチンコ客がホールに求める付帯設備では空気清浄機が男女共に多い。各ホールとも空気清浄機には力を入れているにも関わらず、そういう要望が多いということは、多分に隣の客が吸っている煙のことを嫌がっていることが伺える。

そのために、最近、標準装備されてきているのが、分煙ボードだ。直接煙が来ないだけでも効果はあるが、時としてトラブルの原因になったりする。

「普通はタバコを吸う人が隣りの人に気を使ってボードを引き出せばいいのですが、吸わない人が隣りのお客さんが吸いだして引き出したことから喧嘩になったことがあります」(ホール関係者)

そういうトラブル防止のために最初から引き出している店が増えてきているが、本当ならここは台間空気清浄機で煙を強力に吸い込んでもらいたい。現在も販売されているはずだが、業界で見かけることもない。

ホールに設備投資する余力がなくなってきたことが分煙ボードからも伺える。

その昔、幕板に空気清浄機を組み込んだ照明器具も発売されていたな。


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