パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

自分にフィットしたサイズが求められている

「カラーだけが豊富でフィット感を考えてない」

これは先日ファッション業界に携わる方々とお話した際に話題に上がった事だ。世界的に見ても日本のファッション業界は独特でカラーやデザインは豊富なのだがサイズが極端に少ない事が多い。

多くても3サイズ、モノによってはフリーサイズの1サイズ展開というブランドもある。
カラーも豊富で色数も多ければコストもかかり管理が難しくなるのでしょうがない事だが。

そこに数年前ファストファッションと呼ばれる外資が乗り込んできた。

カラーは単色だがサイズは6~8展開と豊富で自分にフィットしたモノが手に入ると人が押し寄せていたのは記憶に新しい。
これまでファッションを楽しむのが難しかった方も「選ぶ」楽しみを見つけるキッカケになった。

日本人の新し物好きも手伝ってトレンドになったのもあるがやはり「好きなモノを好きなフィット感で」ここが納得してお金を払おうと思わせた部分は大きい。

少し前置きが長くなったが本題。

「好きなモノを好きなフィット感で」
これをパチンコ、スロット特にスロットに落とし込んでいけたらどうだろうか。

何が言いたいかと言うと
「スロットにもスペック違いを」
これを提案したい。

パチンコでは「MAX」「ミドル」「甘デジ」今後は「ちょいパチ」と同じ台でもスペック違いで自分の楽しみ方にフィットするものを選んでいける。

しかし、スロットでは余程の事がない限りスペック違いが出る事はない。

 先日某ピエロで有名な台を打ってる年配の方とお話した際に「賑やかな台もやってみたいけど当たりがなかなかこないから怖い、もっと当たりが軽い台があったら打ちたい」
そんな事を仰っていた。

打ってみたいが怖くて打てない、そんな遊戯者が沢山いるのだ。
楽しみたくても楽しめない、これはとても勿体無い事である。

 近年、冒頭でのカラーに当たる新台は望まれもしないのに次々と導入されている。
しかしその台の中に遊戯者にフィットするサイズの台が無いのが現状だ。

 高い版権料、開発費、特殊筐体を使って新台を乱発する位なら同じ版権を使ってスペック違いを出すのはどうだろうか。同じ筐体、同じ演出を使う事で機械代をグッと抑える事もできる。

 低貸しを打てば良いとの声も上がりそうだが本来20円スロットと5円スロットで同じ台を使う事自体に無理があると私は思う。

逆にこのスロットの「甘デジ」スペックや「ちょいパチ」スペックの様なものができれば低貸しは要らなくなるだろう。

 ホールは昔の様に20円でのみでの運営も見えてくる。

メーカーはスペック違いの導入台数が増える事で新台を乱発する必要はなくなる。
その分1つの新台にしっかり時間を掛けて良いものを作れる様になる。

そして遊技者は打ちたい台で自分にフィットしたもの選んで遊技できる。

 メーカーは売上の向こう側にいる「本当のお客様である遊技者」を気遣って頂きたい。
それを大事にする事が結果自分達を大事にする事に繋がる、それに気付かない限り難しい話なのかもしれないが。


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誰も反対しないという理由でパチンコ新税?

4月25日、政府は熊本地震を激甚災害指定を決定した。これで被災自治体の災害復興事業に対して国の補助が上積みされるので、自治体は少ない負担で事業を実施することができるようになった。

指定に伴い算出した災害復興事業の見込み金額は公共土木施設で2811億円、農地は52億円、中小企業関連の被害額は約1600億円とした。

熊本地震の影響で企業の業績にも影響が拡大している。

トヨタ自動車は熊本市内にあるアイシン精機の工場が被災したため、工場の組み立てラインを停止していた。一部の工場でプリウスの生産を再開したが8万台の遅れが出ている。レクサスを生産する福岡工場は26日現在も稼働が停止している。

ホンダは高価格の大型バイクの工場が熊本にあるが、余震の影響で再開のめどが立たない状況のほか、ソニーもデジカメの画像センサーを生産する熊本の工場が止まっている。

激甚災害指定によって、新たな財源が必要だが、今、消費税を上げればますます景気は低迷する。安倍内閣としては、消費税増税はアベノミクスの経済効果の証と共に世界公約だった。

熊本地震が起きる前から増税延期は濃厚な空気だった。アベノミクスの正体は株価上昇と円安だったが、今やすっかり息切れして賃上げどころではなくなった。

「熊本は地盤が弱いことが分かったので、復興は神戸以上にかかるかも知れない。1ドル90円になる可能性だってある。こんな状況ではとても消費税を上げることはできない」(与党関係者)

消費税が上げられない状態になってきた、ということはすでに始まっているのが新税研究のようだ。

時代、時代の景気のバロメーターはテレビCMに反映される。

1990年代は消費者金融のCMが茶の間を席巻した。アイフルのくぅ~ちゃんによってサラ金の仕組みを知らない若者にも浸透したことから、日弁連がCMの中止を求めたことから、自粛気味になって行った。それに取って替わったのがパチンコメーカーのCMだったが、2011年の東日本大震災でパチンコ業界がバッシングされたのを契機にこれまた自粛することになった。

現在、テレビを席巻しているのがスマホゲームだ。

「ゲームに課税すると若者から反発を喰らうので、そこに税金はかけられない。パチンコ業界ならタバコと同様に誰も反対しない」(同)

誰も反対しない=取りやすいところから取るのが税金の鉄則か?

「公営ギャンブルは75%の配当率が決められているが、その配当率を下げるのが一番簡単。そこに手を付けることも考えているけど、パチンコも研究対象です」(同)

パチンコ業界はかつてのように儲かる産業ではなくなっているが、世間から見ればまだまだ大金が動く業界に写っているようだ。誰も反対しないからという理由で新税を掛けられたのでは堪らない。


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ベース問題は角を矯めて牛を殺すことに

「4パチ、20スロにお客さんを付けるのは本当に難しい」と噛みしめるように語るのは大型店の店長だ。

東日本大震災の復興景気で日本の景気は回復するといわれたが、それを日本全国のサラリーマンが実感することもない。それどころか、来年4月からの消費税引き上げもまた延期されることが濃厚となった。

安倍首相は「リーマンショックや東日本大震災のような災害が起こらない限り、延期はない」と明言してしていたが、幸か不幸か延期の理由になる熊本地震が起こってしまった。

消費税を引き上げないことには、熊本の復興財源も確保できないが、消費税を引き上げれば、ますます日本経済は停滞しそうだ。そこで改めて新税のターゲットになるのがパチンコ業界であろう。

しかし、パチンコ業界が儲かっていたのは、もの何十年も前の話で、ことしは下手をすれば700~800軒は閉店するのではないかとの観測もある。儲かっていたらこんな予測数字も出て来ない、というもの。

そもそも、4パチ、20スロを打てる客層の絶対数が急激に減少している。ホールは好むと好まざるに関わらず、ユーザーの志向は1パチ、5スロへと完全にシフトしている。それは肌で感じていながら、4パチ、20スロコーナーを削るのには、勇気が必要となる。その勇気がないから、客のいない4パチ、20スロコーナーを晒す羽目となる。

「今後10年サラリーマンの収入は増えない」と予測するホールオーナーもいるが、それならそれで時代に合わせた営業スタイルにするしかない。

「1パチ、5スロを増台したらジワジワ稼働が上がって来た。5スロを増やしたら若者が増えてきた。人口密集地は出せばお客さんが戻って来る手応えを感じた。ただし、昔のようなバカ出しは出来ない。バカ出しするとプロ集団が来る。1パチ、5スロも利益を取ればすぐに飛ぶので薄利で行くしかない」と前出店長。

1円客は特にベースよりもスタート重視派が圧倒的で、1000円スタートをシビアにチェックしている。

ベース重視の営業を指導する警察。日工組は新台に関してホールコンデータ開示の協力を要請している。ホールコンのベースを見て、ベースを削っていないかどうかをチェックするためのものだが、指示通りのベースにして、スタートに影響が出るようでは、客飛びは必至。角を矯めて牛を殺すことにもなり兼ねない。

ベースをシビアに遵守し、しかもスタートを落とさないためには、やはり最終的には40個交換しかない。


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これでいいのか新台商法

女房と畳は新しい方が良い。

若い妻と新しい畳は、いつもすがすがしくて気分がよいものだということから転じて、新しいものはすべてすがすがしくて美しいということ。

男性本位であった封建時代のことわざで、現代では畳屋以外の女性は機嫌を悪くする可能性が高いため、堂々と使える場は少なくなっている。 (故事ことわざ辞典より)

一方で、フランスのことわざでは「女とワインは古い方が良い」というように熟成度を重視している。日本人とフランス人の価値観の違いが分かることわざである。封建時代のことわざとはいえ、日本人には使い捨ての感覚が今でも残っている。

それがまさにパチンコの新台である。

どんなに面白い機械でもやがては飽きてくる。その心理を巧みについているのがパチンコの新台商法である。

1月2日付の「反面教師マクドに学ぶ」でのコメント欄でハンドルネーム現役店長さんの意見がそれを如実に物語っている。

「結局、大半のお客が新台導入する店に行くからです。これは致し方ない事実。お客が否定しようとも少なくとも私の中では結果が出ている。既存設置機種の釘を開け回してもお客は千円12回の新台を望むのですから困ったもんです」(現役店長)

で、新台を打ってみると大して面白くもない。長続きはしない。液晶の絵柄が変わっただけなのだから、それは仕方ないこと。いつか、本当に面白い新台が出るのではないかと、期待を込めて新台を打ち続ける。

現役店長はさらに言葉を続ける。

「皆さんが打たれている新台の8割は長期運用を考えていません。客寄せパンダの産廃予備軍です。4円で利益確保して低貸へってパターンです。このホールとお客との不毛なミスマッチを解消したいと努力してきたつもりですが、糞つまらなくて全く回らない(導入初日から永遠に回収)台を導入する方が現実的に集客に繋がってしまうのです」

現役店長の考えに同調するのがハンドルネーム「すろてんちょ」さんだ。

「私も店舗責任者ですが、集客、売上、収益を基準として考えると頻繁に新台入替を行い、要らない台でも入れる方が悲しいが数値は上がります。それとは逆に新台入替は最小限に抑え浮いた費用を有効活用なんて手法は通用しません」

体力のあるホールが新台入れ替えに頼るのは、まさにここだった。

すろてんちょさんの店舗は、新台をほぼ入れずに実績のあった中古導入でやりくりして、利益率の10%を切りながらも地域では4番手のポジション。上位3店舗の大手は新台をジャンジャン入れ替える手法で稼働を上げている。

「だからこそお客様には目を覚ましてほしいんです。1000円12回の新台より1000円20回の海の方が当たるんですよ? 出玉に繋がるんですよ? どっちのお店に行くんですか?」と切実に訴える。

女房とパチンコは新しい方が良いではなく、女とパチンコは古いほど良い、という考え方にユーザーを切り替えて行くことも必要であろう。

そのためには、ホールが勇気を持って不必要な新台は買わないことだ。ホールが強気に出れば、メーカーだっていつまでも強気な商売は出来なくなる。

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社員から通報されないために会社側がすること

週刊誌のライターがホール社員と話す機会があった。

年齢は20代後半で、役職者ではない。

ホールの規模は3店舗の中小ホールで、話は2月19日から21日までの3日間開催された都遊協主催のファン感謝デーのことから始まった。

「セットを余分に買って出さなかった。景品を宴会の賞品にするために、取っている。せっかく買ったのだからお客さんに還元したらいいのに」という愚痴から始まり、社内事情を喋りはじめた。

店長はメーカーから色々物品を貰っている、という話はパチンコ業界に限らず、どこの業界でもある話なので聞き流していた。

「店長が使える経費でちょろまかしている」

「店長の知り合いがよく遊びに来ていて、勝って帰ることが多い。パチンコもスロットも両方勝っている」

設定漏えいでもしているかのような口ぶりである。店長にも不満を持っている様子は伺える。

「遠隔もやっているみたいだ」

爆弾発言だ。それが本当なら大事だ。「みたいだ」ということは本人も確証を持っているわけではない。

かつて、遠隔があったことは事実なので、完全否定はできない。ただ、量定基準が厳罰化され、営業許可が取り消しになる時代にそんなリスクを冒すホールがあるとも思えない。

ライターもこの社員の話が色々なところに飛んでいくので、どこまで本当で、どれがウソや噂話なのか分からなくなって来た。

話の核心はここからだった。

この社員は同僚の20代のスタッフに好意を持っていた。ところが、オーナーの息子がこのスタッフと付き合い始めてしまった。相思相愛だった。完敗だった。この時の嫉妬心が一連の暴露話の原動力となっていた。

ハンドルのモーターを交換した時も変更届を出していなかったなど、ホール側にも突っ込まれるだけの脇の甘さがあった。

ホール規模の大小ではなく、法令順守は風俗営業者として最低限守らなければいけないことだが、ついつい部品交換などは無承認でやってしまいがちだ。

しかし、社員は会社のそんな細かいところまで見ている。そういうことがルーズだと社員もルーズになってしまう。

この社員はすでにホールを辞めるつもりのようだ。

最後の爆弾は店長が釘調整を行っている現場を写真に収めていることだ。

円満に辞められなかった場合は、いつでも警察へ送る準備だけはしている。

こういう社員を生まないためにもまず、ホール側が襟を正すことだ。


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