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意思の疎通が図れなくなると…

ウィキペディアによると大企業病を次の様に解説している。

組織が大きくなることにより経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、結果として、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらす。社員は不要な仕事を作り出し、細分化された仕事をこなすようになる傾向がある。

さらに、保守的で新しいことが前に進まない。自分の縄張り意識が強く、顧客視点の前に社内抗争に明け暮れている。意思決定に異常に時間がかかる。意味の無い肩書き、役職が多い。

業界でも組織が大きくなるとそんな症状が出てくる。

「トップ同士の意思の疎通が滞っています。そんな状態だから今後どうするかもなかなか決まらない。つまり上の方針がぶれているんです」(同社関係者)

かつては破竹の勢いで出店攻勢をかけてきたが、出店スピードも鈍化している。ホール企業が売上高を上げるためには、取りあえず、店を増やすことだ。店が増えれば増える分、売上高はアップする。

出店と共に連戦連勝だったが、それも過去の話になりつつある。地域の一番店と激突すると負けることも珍しくなくなった。

同社がさじを投げて閉店していた店を地元の有力ホールが買い取って再生したケースだってある。綻びが見え始めると共に、トップも従来のやり方が通用しなくなった現実に、方針が定まらなくなってきているものと思われる。

「首都圏のホールの中にも稼働のヤバイホールがあります。稼働が落ちている原因を禁煙ホールだから、とダメな理由を探しています。MAX機を打ってくれるヘビーユーザーの喫煙率を調べたいぐらい。禁煙にしているからドル箱のMAX機の稼働が上がらないではないか、と思いたい」と内部からも不満がくすぶる。

どういう客層をそれによって確保したいのかが見えてこないのかも知れない。

何かと話題のマクドナルドは、分煙だった店舗を昨年8月1日から全店完全禁煙に踏み切った。その理由の一つにファミリー層を囲い込む狙いがあった。しかし、ファミリー層向けのメニューが充実していないため、ファミリー層を呼び込むどころか、かえってタバコを吸いたい昼間のサラリーマン客が逃げてしまったことなどが、業績悪化に拍車をかけることになる。

稼働が伸びないと、現場は禁煙にしたことに責任逃れしたいものだ。禁煙でも成功している店舗があるだけに、トップの判断も鈍る。

過去のやり方が通用しなくなると誰だって自信を失う。


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