せっかく労力と時間をかけて取った頭取りデータが活用されていないホールも散見される。事務所にグラフを貼りだしてシェア率に一喜一憂するだけでは、非常にもったいない使い方といえる。頭取りデータから毎日チェックすべきことは、ライバル店の動きを察知することだ。特に、ライバル店が強化した部門に気づくことが重要となる。
頭取りをより戦略的なシステムにするために一新されたのが、このほどネクステリアからリリースされた「集客達人」だ。3000店舗分の頭取りデータを元に、地域一番店と二番店の違いを分析しながら業績が向上する法則を導き出している。
一番の刷新ポイントは自店の強みを分析する機能だ。強みが分かればそこを徹底強化して、さらに稼働を上げることができるようになる。

手書きのグラフでも、地域での自店のポジションは把握できる。これをパチンコ、スロット別からさらに機種別に踏み込んでいくには、手書きのグラフでは限界がある。
甘デジ、ライトミドル、ミドル、MAXのタイプ別分析から、シリーズ分析、機種分析、女性比率や時間帯、曜日別のすべての強みが1枚の画面で把握できる。各項目ごとに自店の地域での順位が一目瞭然となる。
強み分析画面では自店から見た1つ上の順位の店と1つ下の順位の店が表示される。普段気にしておかなければいけない順位の店だからだ。
業績管理画面ではまず週単位でシェア率の推移をチェックする。そのグラフで大きな変化があった場合は、詳細ボタンを押すと、ライバル店がどんな機種を何台導入したかが分かるので、シェア変化の原因が掴める。

機械評価画面は増台と撤去の戦略を練るために使う。ホール現場でも頭を悩ませるのが撤去のタイミングだ。撤去はライバル店よりも遅く撤去することが鉄則だが、ホールコンデータからはライバル店は見えて来ないが、頭取りデータだからライバル店の新台導入や撤去機種も分かる。自店での撤去機種はライバル店に設置されていなくて、稼働が悪いものから撤去すればいい。
押忍サラリーマン番長3を20台導入していたホールが、稼働が悪くなったことから一挙に10台減台したところ、地域での押忍番長の稼働率よりも一気に下がった。一気に稼働が落ちるのは、一気に大量に減台したことによるものだった。一気に減らせばホールのやる気度合いもユーザーには伝わる。このことからも、不人気機種とはいえ、地域では最後まで撤去しないことも戦略だ。
購入台数比較画面からは新台の買い方が賢明になってくる。購入台数が少ないと稼働は伸びないが、シェアが伸びた時は逆に購入台数が多かったことも分かる。シェアが伸びる原因は購入台数によるものであることもデータからも見て取れる。
自店、他店を含め、シェアが伸びた原因を機種別の購入台数から把握して、ライバル店と比較しながら新台戦略を考えることができる。
イベント効果画面では、イベントの効果測定ができる。今は、イベント規制により旧来のイベントはできないが、イベントを新台か芸能人イベントかを入力することで、新台効果なのか、それとも芸能人によるものかも、その日のシェア率や前後のシェア率と比較することではっきり分かる。ムダなコスト削減にもつながる。
店舗戦略としては、自店の地域での順位を元に、攻めの営業で行くのか(順位を上げる)か、守りの営業(予算は少なめで現状維持)かを決めることから始める。
仮に市場は5店舗あって、自店はエリアでは3番手としよう。それがいきなり一番店になるのは難しいが、2番手や4番手の店から集客を図るための設置台数、購入予算、目標割数、広告予算を決めて、それをライバル店にぶつけて行く。
1つずつ順位を上げるための戦略を頭取りデータから計画が立てられるのが集客達人でもある。
なお、5月10日から仙台を皮切りに名古屋(17日)、大阪(18日)、東京(24日)で集客達人を活用した「ここが変だよ! パチンコ業界セミナー」が開催される。
頭取りデータ活用の勝ちパターンの神髄がこのセミナーで明らかになる。


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