違法カジノを始め、闇スロット店へも出入りしていたことが明らかとなり、リオ五輪の出場が取り消されたバトミントンの桃田賢斗選手。この事件を受けてバトミントン協会は、代表選手に対して風紀の乱れを防ぐために、茶髪やアクセサリーを禁止した。田児選手は約75万円のブルガリのダイヤ入りの指輪をつけて出場していたこともあった。
さらに合法カジノや公営ギャンブル、パチンコ店の出入りもすべて禁止した。

服装の乱れが心の乱れ。
大の大人に対してバトミントン協会の倫理観は中学校の校則のようだ。ま、これは田児、桃田の両選手が実践していたことを全否定するものだが、ここにパチンコも禁止されたことは、パチンコのイメージがますます悪くなった。
この問題を取り上げたTBSのアッコにおまかせは、司会者の和田アキ子が大のパチンコファンだということもあって、なぜ、パチンコまでが禁止になったを分析した結果、全国に300万人いるといわれるギャンブル依存症問題を挙げた。

依存症の自己診断で思い当たることがあれば、軽度から重度の依存症である。
行き過ぎたギャンブル性を改善するために、射幸性の高かったMAX機やAT機の規制をしているところだが、piDEAがパチンコ・パチスロユーザー1000人に対してユーザー動向調査を行っている。
それによると、MAX機規制は45%、AT機規制は70%が反対している。実際に打っているのも4円MAX機、AT機が一番多いことが明らかになっている。やはり今残っているユーザーは高射幸性を求める層で、一撃性や出玉力が落ちることを懸念している。
高射幸性を落として本来の遊技に戻せば、依存症は解決するのかというとそういう問題でもない。
射幸性を抑えることが依存症対策になる、という学説も見当たらない。アメリカのラスベガスで2005年に1セントから賭けられるペニースロットが大ブームになった時、アメリカのメディアが「安価ゆえに誰もが気軽に参加できるペニースロットは、通常のスロットマシンより依存問題に発展する可能性が高い」と警鐘を鳴らしている。
日本のパチンコ依存症患者を治療する施設でも、1パチの登場で安い単価で長時間遊べることから、依存症になったという人が少なくない。
「パチンコは依存対象物であって依存症の原因ではありません。病的ギャンブリングに陥る主な原因は金銭欲、名誉欲、現実逃避志向で、その人の心の中にある。ギャンブル依存症とは、そうした心の闇と向き合いコントロールする事ができない人間が陥り、やがては脳の構造が変化してしまうという精神疾患です。つまり、パチンコで遊技の結果得られる賞品を一般賞品のみとしても問題は解決しません。心の闇と向き合えない人間は、別の依存対象物を求めるだけというオチになるでしょう。実際、精神医療の現場で取り上げ策を実践したところ、アルコール依存の患者が薬物依存になったなどの臨床例が報告されており、これを『クロス・アディクト』と言います」(ハンドルネームザッシュさん)
パチンコ業界もその辺のことをしっかり理解して対策を練らなければならない。
そして、今後、バトミントン協会のようにパチンコが禁止娯楽にならないようにしていかなければならない。

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