東日本大震災の復興景気で日本の景気は回復するといわれたが、それを日本全国のサラリーマンが実感することもない。それどころか、来年4月からの消費税引き上げもまた延期されることが濃厚となった。
安倍首相は「リーマンショックや東日本大震災のような災害が起こらない限り、延期はない」と明言してしていたが、幸か不幸か延期の理由になる熊本地震が起こってしまった。
消費税を引き上げないことには、熊本の復興財源も確保できないが、消費税を引き上げれば、ますます日本経済は停滞しそうだ。そこで改めて新税のターゲットになるのがパチンコ業界であろう。
しかし、パチンコ業界が儲かっていたのは、もの何十年も前の話で、ことしは下手をすれば700~800軒は閉店するのではないかとの観測もある。儲かっていたらこんな予測数字も出て来ない、というもの。
そもそも、4パチ、20スロを打てる客層の絶対数が急激に減少している。ホールは好むと好まざるに関わらず、ユーザーの志向は1パチ、5スロへと完全にシフトしている。それは肌で感じていながら、4パチ、20スロコーナーを削るのには、勇気が必要となる。その勇気がないから、客のいない4パチ、20スロコーナーを晒す羽目となる。
「今後10年サラリーマンの収入は増えない」と予測するホールオーナーもいるが、それならそれで時代に合わせた営業スタイルにするしかない。
「1パチ、5スロを増台したらジワジワ稼働が上がって来た。5スロを増やしたら若者が増えてきた。人口密集地は出せばお客さんが戻って来る手応えを感じた。ただし、昔のようなバカ出しは出来ない。バカ出しするとプロ集団が来る。1パチ、5スロも利益を取ればすぐに飛ぶので薄利で行くしかない」と前出店長。
1円客は特にベースよりもスタート重視派が圧倒的で、1000円スタートをシビアにチェックしている。
ベース重視の営業を指導する警察。日工組は新台に関してホールコンデータ開示の協力を要請している。ホールコンのベースを見て、ベースを削っていないかどうかをチェックするためのものだが、指示通りのベースにして、スタートに影響が出るようでは、客飛びは必至。角を矯めて牛を殺すことにもなり兼ねない。
ベースをシビアに遵守し、しかもスタートを落とさないためには、やはり最終的には40個交換しかない。

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