パチンコ日報

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免許証を返納したらホールへ通えない場合のケーススタディ

北関東で農家を営むおばあちゃん(70代後半)は、息子夫婦に農作業は任せ、今は悠々自適の生活を送っている。

今の楽しみはパチンコ。以前は4パチを打っていたが、1パチの登場からは1パチで打つようになった。

ほぼ毎日のようにパチンコ店へ訪れているのだが、自宅からホールまでは車で5分ほどの距離で、自宅から一番近いホールが、ホームグラウンドとなっている。

おばあちゃんの1日の予算は5000円だ。これで勝ったり負けたりを繰り返している。

最近、おばあちゃんに問題が起こった。

家族は危ないからと免許証を返納するように勧めている。最近、アクセルとブレーキを踏み間違えたお年寄りの事故が急増している。

しかし、おばあちゃんはホールへ通うために免許の更新を続けていた。

ちなみに、おばあちゃんのマイカーは軽トラ。しかも、マニュアル車である。それだけにクラッチ操作が雑になりエンストすることが増えていたので、家族は余計に心配して、事故を起こす前に免許証を返納するように厳しく詰め寄っていた。

車で5分の距離なら自転車でも来れそうな距離だが、自転車は上手く乗れない。運転には全く自信がなかった。

タクシーで通う手もあるが、そうなるとパチンコ予算が削られてしまう。

おばあちゃんは、大いに悩んでいた。

この話を聞いた主任が店長に報告すると共に、提案した。

「掃除の人が車で通っているので、店に来る時に拾ってもらうのはどうでしょうか?」

掃除は開店前に行うので、かなり早く店に着くことになってしまう。

そこで店長は閃いた。

「毎日、誰かがおばあちゃんの家まで迎えに行く!」

オーナーにも相談した。

「事故の問題もあるが、お客様が望むならそれでもいいんじゃないか」とオーナーも了承した。

迎えに行くという話をおばあちゃんにすると、「足が確保されるのなら」と免許証を返納することに迷いがなくなり、返納することになった。

これに一番喜んだのがおばあちゃんの家族だった。これで事故を起こすことを心配しなくても済む。

早速、長男の嫁から店長宛にお礼の電話が入った。

「売り上げを上げるとか、そんな理由ではありません。大好きなパチンコが車を運転してはいけないという理由で止めなければいけないおばあちゃんの気持ちを考えると気の毒だった」(店長)

この問題はお年寄りに支えられている業界が直面している問題でもある。

パチンコをやりたくても足がなくなったら、行くに行けない。

ワンボックスカーで朝と夕方、足のないお年寄りを定期的に送迎しているホールもある。


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