パチンコ日報

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今さら感の中で取材を開始した男性週刊誌記者

巻頭グラビアを売り物に若者に支持され一時代を築き上げた男性週刊誌の記者が、パチンコメーカーの不正問題を追っかけるために、業界人にリサーチをかけてきた。

昨年末にこの問題が一般紙でも取り上げられたが、5カ月以上も経っていて、今さら感は否めない。

かつては、パチンコ、スロットの記事で紙面を割いていた時代もあった。読者アンケートでもパチンコ関連記事は人気があった。若者雑誌だったが、読者層の高年齢化と共に販売部数も減らし、パチンコ記事も遠ざかっていた。

今さら感のあるパチンコメーカー問題を取り上げようと思った発端は、三菱自動車の燃費不正問題だ。カタログデータと実際の燃費が違うことは、誰もが織り込み済みだ。公式燃費データを額面通りに受け取っているドライバーは少ないが、スズキまでもが燃費データでは不正を働いていたことが発覚した。

この不正問題で三菱自動車の場合は、軽自動車の売り上げが激減。工場は操業をストップ。会社存続の危機に立たされている。三菱自動車の下請け会社はもっと影響が大きい。下手すれば倒産することだってある。

パチンコの場合は、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機問題に関しては、ほとんどのメーカーが関与していながら、世間からパチンコメーカーが叩かれないことに疑義を持った。

しかも、違法機といわれながらも、市場から撤去されることなく、営業を続けていることが全く理解できなかった。

「裏モノが蔓延していたことは行政も厳しく処分を行ったが、今回の問題は裏モノの様に重大な違法行為を行っている意識がメーカーも含めて、ホール、ユーザーにも薄い。元々メーカーは売れる機械を作るために、保通協を落とされるかどうかのギリギリのスペックで機械を作ってきた歴史がある。ユーザーも重視するのはスタートなので、他入賞口は元々入らないものと思っているので、関心は薄い」(業界関係者)と説明した。

これに対して記者はこう反論した。

「メーカーが意図的にやっているとすれば、ギャンブル産業として自覚がなさ過ぎる。自動車なら不具合が見つかったらすぐにリコールで点検するのが当たり前」

車と違って命に関わるものではないので、違法機、不正機といえどもすぐに撤去しないお目こぼしは、裏モノの様に重大な違反ではないからに他ならない。まさに釘調整と同質の根源がここにある。

「おたくの週刊誌にパチンコメーカーの広告が沢山出ていたらそれでも、この問題を記事にしますか?」

「恐らく営業の方からストップがかかるでしょうね」

このまま取材を続けて記事にするかどうかは分からない感触だったようだ。

世間の関心が高かったら営業の反対を押し切ってでも記事にするだろうが、パチンコをしない人の方が圧倒的に多いので、このままお蔵入りか?

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