代表取締役兼経営コンサルタント 西尾敏氏のレポートより
以下本文
皆様のホールでは、何のために毎月(毎週)新台入れ替えを行っているのでしょうか?
新台入れ替えの目的とは、
①普段来ない客に来店していただきたい
②自店のファンになってもらいたい
③日々の来店客数を増やすことで店平均稼働を上げる
④粗利を増やしていく
ことと考えています。
多くのホールでは、最も重要な②③を飛ばし、①集客→④粗利確保を繰り返しているだけのように感じています。
20年近く前に「三即」(即新台導入、即粗利確保、即店移動or売却)という営業手法を考えて実践していましたが、誤った解釈のまま現在に至っているホールがあることは残念でなりません。
「三即」の狙いは他店より早く新台を導入することで、来店客数を増やし、導入した新台以上に育成台を放出し「新台入れ替え=育成台は出る!」という良いイベントの刷り込みを行う。
次週以降、短命に終わりそうな新台はムダな放出をせず、早目に機械代を回収して売却するというものです。
今は機械代がべらぼうに高いこともあり、多くのホールが導入初週から回収に走り過ぎてしまい「新台入れ替え=新台は出ない!」という悪いイベントの刷り込みをしているように思います。
【新台活用度チェック法】
新台の導入初週の稼働を見るだけで、効果的に新台入れ替えを行っているか簡単にチェックできます。
新台初週稼働
P out 48,000 S in 18,000以上(優)
P out 42,000 S in 16,000以上(良)
P out 36,000 S in 14,000以上(可)
上記未満 上記未満 (不可)
店平均稼働を上げるために新台入れ替えを活用するには、新台を平日フル稼働状態にして、溢れた客を自店の育成台へ誘導することです。
(優)は平日の朝昼夜1日3回ピーク時間帯に満台
(良)は1日2回
(可)は1日1回ほぼ満台になる目安稼働です。
新台がピーク時間帯に満台状態になることで育成台に流します。新台以上に育成台を放出することで常連客になってもらう。
入れ替えした新台がP out 36,000 S in 14,000以上稼働しないホールでは、入れ替えすればするほど悪イベントの刷り込みを行っていることになりますので、やり方そのものを変える必要があります。
営業して行く上で一番重要なのは台景品金額です。同じ赤字1万円でも「稼働のある1万円」と「稼働のない1万円」は、客目線で見た時に全く違うことは説明するまでもないでしょう。
台景品金額は、「台売上金額-台粗利金額」で計算できます。
現状新台が(優)稼働を下回っているホールは、今よりも1時間稼働分景品金額を上げるようにして下さい。
P6,000発×玉単価、S2,000枚×コイン単価、玉単価1円であれば6,000円分、コイン単価2円であれば4,000円分です。
粗利予算がギリギリでそんな余裕はない、というホールも多いでしょうが、1週間はムリでも3日ならできませんか? 4P,20Sではなく、無理でもP1,5Sではどうでしょうか?
もっと低貸し玉を導入しているホールであれば超低貸し玉では?
自店の力に応じてやれる方法は必ずあるはずです。

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