カメラの効果としては常時録画を表示することで、事件や放火を抑止することが期待できるが、ここで新たな問題として出てきているのが、プライバシーの保護。JR東海は「映像は使用目的を限定し、厳重に管理する」としている。
街頭では監視カメラの設置が普及したことで事件の解決にもつながる重要な証拠として、映像が使われているのも事実で、監視カメラに対するアレルギーも薄まっているが、これが室内となるといささか状況は一変する。
パチンコ店においては遊技スペースで監視カメラの設置率はほぼ100%ともいえるが、トイレとなるとプライバシーの配慮から普及率は異なる。
トイレといって入り口部分であって、もちろん個室ではない。
あるホールが、トイレの洗面所部分のイタズラが激しいので、監視カメラを設置することを検討した。最近のカメラはドーム型でレンズがどの方角に向いているのか分かりにくい。
しかし、躊躇することがあったので、弁護士に相談した。
躊躇した点はプライバシー侵害で訴えられたらどうするか?
テレビの行列のできる法律相談所を観ても分かるように、弁護士の見解も真っ向から分かれる。そこで複数の弁護士に相談した結果、「個室ではないといえ、トイレはプライバシーそのもの」。設置は見送ることにした。
パチンコ店は負けた客が腹いせに個室は、昔からやられたい放題だ。
個室だけでなく、洗面所の鏡に痰や唾を吐きかける。
パチンコ営業は負けた客で成り立つ商売なのだが、いかに気持ちよく負けてもらうか、という配慮が少なくなっているのも現状。怒りの気持ちのままで帰らせないことが肝心だ。
トイレでイタズラされないようにするために、トイレの巡回を増やしたりするホールもあるが、もっと効果的な方法があった。
それはオシボリ作戦だ。
トイレから出てくるお客さんに、オシボリを手渡すサービスを実施したところ、イタズラが劇的に減った。
出口で顔を見られている、と心理が働くとイタズラもできなくなるものだ。トイレのイタズラは誰も見ていないからするものである。
イタズラが減ったところで、オシボリの手渡しサービスは止めた。そのための人件費もバカにならない。

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