パチンコ日報

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ギャンブル志向のユーザーを切り捨てる勇気は業界にあるか

ハンドルネーム「黄昏777」さんの意見はいつも辛辣だ。最後のMAX機商戦でひと儲けを企てるのは業界の必然の流れだが、こういう体質から抜けきれない業界に明日はない、という。時すでに遅しというが、業界としてはこういう意見に耳を傾けなければならない。

以下本文

私は過去にギャンブル性の高いパチンコに慣れ過ぎてしまった我々遊技者の問題点を指摘したり、パチンコ店の信頼性は還元にあり、その実現の為には非等価、定量制/LN制の必要性がある旨を訴えてきましたが、最早時遅しと言えるでしょう。

そもそも現在の仕様のデジパチでは定量制/LN制は馴染まないし、非等価営業にしてもコメ欄で色々な方が指摘している通り様々な要件をクリアしない限り無理です。

しかし時遅しと言える一番の理由は、ホールの利益調整の要であるところのクギ調整が(なるべくしてではあるが)排除されようとしているからに他なりません。

昔は非等価でかつ定量制/LN制である替わりに、クギを開けるということでギブ&テイクを成立させていました。

しかしクギ調整不可となれば、メーカーはホールの利益が出るように元ゲージがボーダーを下回る台しか出さないでしょうし、ホールも開けるという概念そのものが存在しなくなりますから、遊技者はただただホールにお金を進呈するだけになります。

つまりゲームをしてもらうことで利益を上げるゲームセンターと同じになると言うことです。

ゲームセンターにはポーカーゲームが流行った時に足繁く通って以来(それはゲームセンターやない、ポーカー屋や。というツッコミを甘受するに吝かではないが)久しく行っていないので分からないが、おそらくゲームセンターで3~4時間遊んでも5千円は遣わないだろうから、貸し玉料金もそれに準じていく必要も出てくるであろう。

またゲームセンターがそうであるように換金も不要ということになるでしょう。

そうなった時、誰がパチンコで遊びますか?
パチンコはゲーセンのゲームより遊びとして優れていますか?

もっと早い時点で異常な事態になったパチンコ業界を業界全体で省みて過去に倣い、たとえホールにとっては一番の収入源であろうギャンブル性の高い機種を好む層を切り捨ててでも正常な状態に戻していればここまで悲劇的な状況は免れたかもしれません。

日の丸親方が抜いた伝家の宝刀「クギ調整に対する指導」と言う終わりの始まりを前にして今更襟を正したところで、襟から上が今にも飛びそうだという自覚を持ってパチンコ業界は神妙に余生を全うするより他ないでしょう。



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