パチンコ日報

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廃墟ホールを増産しないために

北関東にある郊外型ホール。廃業して何年も経つホールだが、郊外店舗で敷地が広いことから資材置き場として第三者が購入した。

昔の郊外店舗なので2階が寮になっているパターンの建物だった。

1階はホール設備を全部撤去して、ここも資材置き場として使う計画だった。

ある日、2階を見回った時に生活感があることに気づいた。寝袋やカセットコンロがある。それも現在進行形の生活感だった。

持ち主は意を決して、夜、警備会社の人と4人で2階に踏み込んだ。

すると、そこには60過ぎの中年夫婦がいた。

中国人だった。

1年前からここに住み込んでいて、昼間は空き缶やくず鉄を拾って生計を立てている、とのこと。

素直に出て行ったが、全国には廃墟となった店舗がいくつもある。取り壊すにもおカネがかかるのでそのまま放置されている。

今回のケースのように誰かが住んでいる可能性もある…。

廃墟ホール予備軍が、今後増えてくることは想像に難くない。

全国的に稼働が下がる中、稼働を上げるとはいわないまでも横ばいのホールがあることも事実だ。その違いはどこから生まれるのか?

「常に新台を入れてお客さんを呼び込めるところは横ばいです。新台を削ったらもっと下がる。新台を買わないのは負け組みです」(勝ち組ホール関係者)

これではメーカーの思う壺だが、メーカーは買わないホールほど稼働が落ちているデータを持っている、ともいう。

確かに新台を打ちたいユーザーが多いのは事実だが、要はそのホールに見合った台数のバランスとタイミングであろう。これが上手なホールは横ばいを保っている。

「イベントが禁止されているのに、ホールの最大のイベントである新台を入れないでどうするの、といいたい。負け組はマイナス思考に陥りがち。新台を入れても効果がないのはお客さんからの信頼がないから」(同)

客も負け組ホールへ行って「回らない」「ベタピン」「ぼったくり」と不満を言う前に、そういうホールへ行かないことだ。

食べ物屋は単純明快で、不味ければ二度と行かない。ところが、パチンコとは不思議なもので回らなくても、ベタピンでも大当たりしてしまうことがある。ここが食べ物屋と簡単に比較できないところである。

ま、負ければ優良店でも不満は出るわけだが。


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