「グッドラック」といえば、ほとんどの人がキムタク主演のドラマを思い浮かべるだろうが、それよりもはるか先の1996年7月に日テレ系で放送されたのが、松本明子が主役(パチンコホールオーナーの娘役)を務めたパチンコ店を舞台にしたテレビドラマだった。
業界的には話題のドラマだったのだが、業界に身を置きながら観ていたのか、観ていなかったのか全く記憶がない。

前年の平成7年7月7日、マルハンがターニングポイントとなる渋谷のマルハンパチンコタワーをオープンさせた翌年である。
1996年の遊技人口と市場規模は、2760万人、30兆円産業といわれ、パチンコ業界の黄金期だった。その一方で、日工組に公正取引委員会の立ち入り調査が入ったり、CR機を強化するために、社会的不適合機として70万台の撤去を開始した年でもあった。
時代背景としては橋本龍太郎内閣が発足、街中にはルーズソックスが溢れ、アムラーファッション(茶髪、ロングヘア、細い眉、厚底の靴、ミニスカート)を真似た女子高生が増殖した。
この年の大ヒット商品はバンダイのたまごっち。ホールの景品としても引っ張りだこだったが、入手は困難だった。たまごっちが入るというだけで、ホールが口座を開いてくれた。
で、ドラマの内容は、松本明子が演じる主人公が、父親から受け継いだパチンコ店を立て直していく奮闘記で、そのパチンコ店の土地を地上げして、跡地にショッピングセンターを建てようとしているゼネコンの若手エース(豊原功補)との戦いが物語の軸となっている。
詳細はまにあっく懐パチ・懐スロに詳しく書かれているので、そちらを参照してもらえばいい。
では、ナゼこんなことを書いているかというと、20年前はゴールデンタイムでパチンコ店を舞台にしたテレビドラマが放映できた、という事実があったことをもう一度思い起こして欲しいからだ。
20年後の今、パチンコ業界はかつて経験したことがないほどのピンチに立たされている。
業界が抱える諸問題に立ち向かう若きリーダーの姿を描いたドラマが作れないものだろうか?
テレビドラマを通じて一般人が思い浮かべているパチンコの負のイメージを一つずつ潰して、業界が変わろうとする姿を放送することで、パチンコ業界を見る目も変わってくるというものだ。
制作費は業界から捻出すればいい。
放送はテレビ東京系ならなんとかなりそうだ。
その前に、グッドラックの再放送を業界の力で何とかできないか。

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